石破政権が崖っぷち 高市早苗氏が総裁選出馬表明、ポスト石破へ動き加速

2025-07-21 13:50
東京の靖国神社で行われた御霊祭。(AP通信)
東京の靖国神社で行われた御霊祭。(AP通信)
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日本第27回参議院議員選挙が本日(20日)、重要な投票日を迎え、全国各地の投票所が午前7時から順次開放された。今回の選挙は現職の石破茂首相とその内閣に対する「中間試験」と見なされているが、日本メディアは軒並み石破政権が参院の半数議席を維持することは困難との見方を示している。これにより石破の退陣、内閣改造、さらには新たな政界再編の引き金となり、日本政治に激震をもたらす変数となる可能性がある。

総務省が発表したデータによると、本日(20日)午後2時現在の全国平均投票率は18.51%である。注目すべきは、今回の選挙における「期日前投票」(事前投票)が異常なほど活発で、18日までに全有権者の約2割にあたる2145万人が投票を完了し、過去最高記録を更新した。これは有権者のこの選挙戦に対する高い関心の表れであるとともに、最終結果の不確実性をさらに高めている。

「石破防衛戦」:過半数125議席の生死線

今回の選挙では参議院の計124議席(選挙区74議席、比例代表50議席)が改選される。参議院の総議席数は248議席で、過半数のボーダーラインは125議席である。与党の自民党と公明党は最低でも50議席を獲得し、非改選の75議席と合わせて125議席の過半数をかろうじて維持する必要がある。

2025年7月19日、東京の街頭で選挙運動を行う石破茂首相。(AP通信)
2025年7月19日、東京の街頭で選挙運動を行う石破茂首相。(AP通信)

しかし、この「最低ライン」は石破政権にとって極めて厳しい挑戦である。自民党は昨年10月の衆議院選挙で大きな打撃を受け、国会下院での過半数優位を失った。参院でも過半数を失えば、参衆両院で「少数与党」となる「ねじれ国会」の困難な状況に陥り、政権基盤は極度に弱体化し、法案の推進と政策の実行に巨大な障害が生じることになる。

毎日新聞が選挙前に発表した情勢調査によると、与党連合の選挙情勢は引き続き厳しく、50議席の目標維持は風前の灯火となっている。毎日新聞の政治記者は与党連合が今回の選挙で獲得できるのは45議席程度にとどまると予測している。自民党内部にはすでに悲観的な雰囲気が漂っており、ある内閣閣僚は私的に「政権終結の心理的準備をしなければならない」と明かした。首相官邸のスタッフも「20日の開票後、おそらく政局の動揺が始まる」と率直に認めている。

物価高騰が最大の攻防点、与野党政策が激しく対立

今回の選挙戦の最大の焦点は、間違いなく国民が最も実感している「物価高騰」問題である。継続的なインフレ圧力に直面し、与党連合は「現金給付」政策を前面に押し出し、打撃を受けた家庭への直接的な補助を目指している。石破は選挙前最後の夜の街頭演説で、声を枯らしながら「本当に困っている人たちのために、日本の将来のために、私たちは全身全霊でこの選挙戦に取り組んでいる」と強調した。 (関連記事: 石破氏に辞任求める声 自民惨敗で「日本政治は漂流期に」東大教授が警鐘 関連記事をもっと読む

一方、野党陣営は集中的に消費税に攻撃の矛先を向けており、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの主要野党はいずれも「消費税引き下げ」を物価問題への対応の核心政策として提出し、これにより消費を刺激し、国民の負担を軽減することを狙っている。

参院選挙は石破茂政権の存続を左右する。(AP通信)
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