韓国・ソウル発のコムタンスープ専門店「オクドンシク(OKDONGSIK)」が、2025年8月上旬に東京都新宿区大久保で日本初出店を果たす。8年連続でミシュランガイドのビブグルマンに選ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙の「2025年ニューヨーク最高のレストラン100選」にも選出されるなど、世界中で注目を集めてきた韓国料理の人気店が、いよいよ東京に常設店を構える。

ミシュラン・ビブグルマン8年連続選出、NYタイムズ「NYベストレストラン100」にも選出の話題店
「オクドンシク」は2017年、ソウルで創業。一般的な牛肉や内臓を使う白濁のコムタンとは異なり、豚のウデ肉と香味野菜をじっくり煮込んだ澄んだスープ「デジコムタン」を看板に据える。シンプルに塩のみで味を調え、あっさりとしながら奥深い旨味を引き出した一杯は、薄切り豚肉とご飯を組み合わせたクッパスタイルで提供され、これまで多くのファンを魅了してきた。
韓国伝統の技法「トリョム」が生む奥行きのある味わい
スープは「トリョム」と呼ばれる韓国の伝統技法を用い、炊き立ての米に何度もスープを注ぎ温め、米粒一つひとつに出汁を染み込ませていく。食べる直前には75〜80℃に保たれたスープが注がれ、シンプルながらも洗練された味わいが広がる。

世界が注目する味を東京で
料理長のオク・ドンシク氏は慶熙大学で総合調理を学び、国内外の高級ホテルやレストランで研鑽を積んだ経歴を持つ。地元農家と連携した食材選びや無駄を出さない調理法にこだわり、「最もシンプルな材料で、最高の一杯を届けたい」と語る。
オーナーシェフが語る「東京出店への想い」
日本進出は、2023年のニューヨーク1号店開業前からの念願だったという。オク氏は「ソウルやニューヨークの店舗にも多くの日本の方が訪れてくださっている。東京で店を開くのは長年の夢。自信を持って提供できるデジコムタンをぜひ味わってほしい」とコメントしている。
「オクドンシク」はこれまで、ソウル本店をはじめニューヨーク・マンハッタン、ベイサイド、そして2025年6月に開業予定のハワイ店と展開を広げてきた。東京店は世界で5番目の常設店となり、さらなる注目を集めそうだ。
店舗情報
日本1号店の所在地は新宿区大久保2丁目6番10号。JR新大久保駅から徒歩12分、都営大江戸線・東新宿駅から徒歩10分というアクセスの良さだ。営業時間はランチ11時~15時、ディナー17時~22時、月曜定休。座席は18席で予約は不可。オープン初日には行列ができる可能性も高い。
東京で新たに味わえる、韓国発の澄んだコムタン。世界が認めた一杯が、この夏、大久保から日本へ広がっていく。
編集:田中佳奈 (関連記事: トランプ新関税、日本直撃 選挙直前に揺らぐ政権と広がる反米感情 | 関連記事をもっと読む )
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