台湾メディアが聞いた――SUMMER SONIC主催者インタビュー
日本を代表する都市型音楽フェス「SUMMER SONIC(サマーソニック)」が、2025年も東京・大阪の両会場にて開催される。今年のサマソニは「日本ならではのフェスとして、サマソニでしか実現できないような幅広くバラエティに富んだラインナップ」を掲げ、ジャンルや国境を超えたアーティストたちが集う。
――25周年を目前に控え、東京会場で「多様性と進化」を体現
主催者によると、東京会場のビーチステージでは2日目に「ラテン」をテーマに掲げた特設エリアが登場。装飾からラインナップまで、異国情緒あふれる体験が来場者を待っているという。また、昨年に続き熱中症対策も強化され、会場内には休憩スペースや給水ポイントが増設される予定だ。
Fall Out Boy、Alicia Keys、sombrが話題の中心に
海外アーティストのラインナップについては、5度目の出演となるFall Out Boyや、ジャンルや世代を超えてリスペクトを集めるAlicia Keysが名を連ねる。さらに、現在チャートを賑わせている注目の新星「sombr」も出演が決定しており、「確実に大きな話題となるだろう」と主催者は自信を覗かせる。
アジア圏のアーティストにも焦点が当たる。J-POP、K-POP、T-POPといった各国の若手勢が多くブッキングされており、国境を越えた音楽的交流や、Z世代に人気のジャンルを反映したステージが展開される。主催者は「サマソニを通じて新しい化学反応が起きたら素晴らしいこと」と期待を寄せる。
インバウンドの増加、多言語対応も年々強化
この数年、サマーソニックには海外からの観客が急増しており、主催者は「自国でもこのフェスを広めてほしい」との思いでインバウンド対応を強化している。場内案内などの多言語対応も年々アップデートが図られており、「まだ完璧ではないが改善を続けている」としている。
環境への配慮と多様性の尊重――社会的責任への取り組み
運営におけるサステナビリティとダイバーシティ推進も、サマソニの大きな柱のひとつだ。今年だけに限らず、リユースカップの導入やごみの分別徹底など、早い段階から環境負荷の軽減に取り組んできた。また、出演アーティストや運営スタッフにおいても性別・国籍・年齢にとらわれない多様性を尊重し、誰もが安心して参加できるフェスづくりを目指している。
25周年を前に、アジア展開と未来への布石
主催者は最後に、2026年に控える25周年に向けての意気込みも語った。昨年からスタートした「SUMMER SONIC BANGKOK」は、サマソニをアジア圏に根付かせる第一歩であり、今後もさらに展開を広げていきたいという。
「サマソニは毎年変化し続けることが特徴。来年の新たな展開にもぜひご期待ください」とのメッセージで、今回の取材は締めくくられた。
編集:佐野華美
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