静岡市は、歴史と自然が織りなす秋の魅力を満喫できる紅葉スポットと各種イベントを発表した。市街地からアクセスしやすい駿府城公園や特別史跡・登呂遺跡公園、さらに山間部のオクシズエリアなど、市内各地で多彩な企画が予定されている。

駿府城公園内にある日本庭園「紅葉山庭園」では、紅葉を眺めながら抹茶と和菓子を味わえる立礼席が用意されるほか、茶室を特別開放する「紅葉のランチ会」も開催される。また、東御門・巽櫓では、照明デザイナー石井幹子氏によるライトアッププログラム「錦秋の紅葉」が行われ、歴史的建造物を幻想的に照らし出す。
一方、登呂遺跡公園では、弥生時代の稲作文化を体験できる赤米の収穫体験や火起こしなどのイベントが催される。夜には遺跡をライトアップし、登呂博物館と連動した「ナイトミュージアム2025」が開催されるなど、普段と異なる雰囲気で歴史を感じられる。
国宝・久能山東照宮では、恒例の夜間特別拝観「光彩-IRODORI-」を開催。折り紙をテーマにした幻想的なライトアップを導入し、歴史と現代アートの融合を体験できる。
山間部のオクシズエリアでは、10月下旬から11月上旬にかけて紅葉が見頃を迎える。梅ケ島温泉郷では「赤水の滝」のライトアップと伝統的な手筒花火が披露されるほか、井川地区では井川湖や畑薙大吊橋など南アルプスの雄大な自然を背景に紅葉が広がる。アニメ「ゆるキャン△ SEASON3」の舞台としても注目を集める地域で、廃線小路など独自の景観も楽しめる。
静岡市は、豊かな自然や歴史資源を活かしたイベントを通じ、秋ならではの観光の魅力を国内外に発信していく方針だ。
編集:柄澤南 (関連記事: 静岡にバンダイ新工場併設「BHC PDIIミュージアム」誕生 プラモデル製造体験でホビー文化を発信 | 関連記事をもっと読む )
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