【独占インタビュー】MBAに満足できなければ返金?日本最大ビジネススクール・グロービス台湾進出 創業者・堀義人氏が語る採用される理由

2026-04-27 18:34
2026年4月23日、風傳媒の単独インタビューに応じる日本最大のビジネススクール、グロービス経営大学院の堀義人創設者。(柯承惠撮影)
2026年4月23日、風傳媒の単独インタビューに応じる日本最大のビジネススクール、グロービス経営大学院の堀義人創設者。(柯承惠撮影)

日本最大のビジネススクールであるグロービス経営大学院が、年内にも台湾・台北に拠点を新設することが明らかになった。同大学院の創設者で学長の堀義人氏が「風傳媒」の単独インタビューに応じ、アジアでの展開を加速させる方針を示した。背景には、米国でトランプ前大統領の政権復帰により移民政策の厳格化が見込まれる中、アジアのビジネスパーソンが日本での学びに高い関心を寄せることへの期待がある。

これまで、海外でのMBA(経営学修士)取得を目指す人々にとって、米国のハーバード大学やペンシルベニア大学ウォートン校、スタンフォード大学などの著名なビジネススクールが主な選択肢となっていた。欧州のトップ校を志向する層も一定数存在する。

こうした中、日本国内で最多のMBA学生数を抱えるグロービスは、シンガポールやバンコク、マニラ、上海に続くアジア拠点として台湾に進出する。現地のプロフェッショナルや企業幹部を対象に、最終的に日本での1年制全日制MBAプログラムへ誘導し、正式なMBA学位を取得してもらうことを目指している。

大企業から独立、ハーバードMBAの経験を日本へ

各国のMBAプログラムは通常、既存の大学の商学部や経営大学院に付随して設置されている。しかし、グロービスが特異なのは、創設者の堀氏が学者ではなく、純粋な起業家である点だ。

4月23日、記者会見するグロービス経営大学院の堀義人学長(柯承惠撮影)
4月23日、台湾で記者会見するグロービス経営大学院創設者の堀義人学長(柯承惠撮影)

現在64歳の堀氏は、グロービス経営大学院の学長を務める傍ら、ベンチャーキャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」の設立者、「日本版ダボス会議」と呼ばれるG1インスティテュートの代表、さらには茨城放送(LuckyFM)のオーナーなど、複数の顔を持つ。

京都大学で工学を学んだ後、大手商社の住友商事に入社。1989年に社費で米ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)へ留学し、2年間でMBAを取得したことが大きな転機となった。HBSのケーススタディ(事例研究)手法や、失敗を恐れず革新的な思考を奨励する校風は、当時の日本の社会や企業文化とは大きく異なっていたという。

帰国後、堀氏は「日本にも優秀な人材は多いが、高額な費用をかけてHBSで学ぶ機会を得られる人はごく一部だ。2年間仕事を離れることが難しい日本の社会人に、同様の学びの場を提供できないか」と考えた。

1992年、29歳で大企業を退職し、資本金80万日円で起業。東京都渋谷区の小さなアパートの一室で、わずか16人の受講生を集めてマーケティング講座をスタートさせた。その後、企業向けのビジネス研修や遠隔教育によるケーススタディを日本でいち早く導入し、事業を拡大していった。

転機が訪れたのは起業から14年後の2006年である。グロービスは文部科学省から株式会社立の大学院としての認可を取得し、日本政府が認定する正式なMBA学位の授与が可能となった。 (関連記事: 台湾、桃園メトロ・グリーンライン2026年末に北側7駅開業へ 桃園空港アクセス向上で注目 関連記事をもっと読む

グロービス経営大学院のグローバル拠点展開のイメージ図(劉煥彦撮影)
グロービス経営大学院のグローバル拠点展開のイメージ図(劉煥彦撮影)

大学院設立から20年で学生数は20倍に

2006年に年間約60人の学生でスタートした同大学院は、現在では年間約1200人を受け入れる規模に成長し、「20年で20倍」の拡大を遂げた。堀氏によれば、この数字は2年制全日制、英語MBA、オンラインMBA、パートタイムMBAの合計であり、早稲田大学や慶應義塾大学、一橋大学などの主要なビジネススクールの学生数を上回るという。堀氏は今後、「30年で30倍、40年で40倍」への成長を目指すと意欲を示した。

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