トップ ニュース 在日台湾人が語る挑戦と再生の日々 「自分を取り戻せた一年」東京留学で見つけた新たな道
在日台湾人が語る挑戦と再生の日々 「自分を取り戻せた一年」東京留学で見つけた新たな道 東京を拠点に活動する、3つの肩書きを持つ台湾出身のさやかさん(写真/ykinnka)
台湾出身で現在は東京を拠点に語学学校に通いながら、デザイナー・撮影モデル・フリーランサーとして活動している「さやか」さんが、日本留学を決意した理由と東京での多忙な生活について語った。その中で見つけた「自分らしさ」についても率直な思いを明かしている。
「小さい頃から日本のすべてが好きでした。漫画もアニメも、日本語の響きさえも」。彼女の日本への憧れは幼少期から自然に始まったという。母方の家系は日本統治時代の影響を受けており、祖父と一緒に日本のテレビ番組を観るのが日課だった。
東京を拠点に活動する、3つの肩書きを持つ台湾出身のさやかさん。(写真/ykinnka)
高校卒業後は大学に進学せず、すぐに社会に出て働いた。台北では主にデザイン関連の仕事をしながら副業として撮影モデル活動も行っていたが、心のどこかで「日本に行きたい」という思いが燻り続けていた。
2022年、フリーランスとして働き始めて約2年が経った頃、ついにその思いが爆発した。「このままじゃ後悔すると思ったんです」。決意を固めた彼女は留学代行に問い合わせ、そこから約1年間、昼も夜も働き続けて留学資金を貯めた。学費・生活費すべてを自力で準備する必要があり、無駄な出費を徹底的に削り、"籠城"のような日々を過ごしたという。
昨年春、念願の日本留学が始まった。語学学校ではN4レベルのクラスからスタートし、現在はN2レベルまで上達している。「毎日5時間しか寝られないけど、それでも充実してる」と笑顔を見せる。現在は語学学校の学生、フリーランスのグラフィックデザイナー、撮影モデルという3つの肩書きを持つ。
「生活費も学費も100%自分で賄っているから、働かないと生きていけない。モデルは収入にはあまりならないけど、私にとっては自分のアイデンティティを支える大事な時間です」と語る。
月に5回以上の撮影依頼を受けており、それが心の支えにもなっているという。一方で、留学生活は理想だけではない現実もある。「毎週のように不安になります。主な原因はやっぱりお金。生活費も学費も高く、睡眠時間も足りない」と打ち明ける。
精神的な揺らぎを感じることも多く、社会に適応しづらい自分を自覚しながらも、「やめたくない」と強い意志を示している。
東京を拠点に活動する、3つの肩書きを持つ台湾出身のさやかさん。(写真/ykinnka)
東京に来てから生活リズムは大きく変わった。「台湾にいた頃は夜中3時まで仕事、朝は昼まで寝て1日中家から出ないような生活でした」。しかし今は毎朝6時半に起きて運動し、学校、課題、仕事、撮影の準備と分刻みのスケジュールをこなしている。
将来については「日本のデザイン専門学校に進学して就職ビザを取りたい」と明かす。「私は大学を出ていないので、日本で働くには専門的な学歴が必要。自分の得意分野であるデザインなら、日本語が完璧でなくても理解しやすいし、就職にもつながりやすいから」との判断だ。
撮影を学べる学校も検討したが、「日本でフォトグラファーとして就職するのは現実的に厳しい」と考え、就職の可能性がより高いデザインの道を選んだ。
SNSではカラフルで印象的な投稿が並ぶが、それはあくまで彼女の「一面」にすぎないという。「私は自分を一つのイメージに決めつけられたくない。好きなスタイルはいろいろあるし、その時々でやってみたいことに挑戦したい」と語る。
台湾人というラベルについても「無理にアピールはしない。でも、それを覚えてもらえる"記号"として、うまく活用できるなら、それも自分の武器だと思ってる」との考えを示した。
取材の終盤、「この一年を象徴する言葉は?」と尋ねると、「再生──ですね。自分を取り戻せた一年だったと思います」と答えた。
日本での生活は確かに過酷で孤独と隣り合わせだが、窓から差し込む光のように、さやかさんの表情には確かに希望が灯っていた。
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