台風第4号「ダナス」は現在、中型台風にまで発達しており、台湾および澎湖を含む広範囲で厳重な警戒が求められている。台湾中央気象署によれば、6日午後から7日未明にかけてが影響のピークと見られており、本日6日は台湾への影響が最も顕著な1日となっている。気象専門家の呉徳榮氏は、東部では大雨による災害、澎湖では台風中心部による「破壊的な」強風に特に注意すべきと指摘している。
なお、来週火曜日から土曜日(8日〜12日)にかけては天候が回復し、晴れまたは晴れ時々曇りの予想。ただし、大気の状態が不安定なため、午後は雷雨を伴う可能性があるという。
台風4号(ダナス)の最新進路(6日17時現在)
中型台風4号・ダナス(国際名DANAS)の中心は北緯22.5度、東経119.2度、澎湖南南西約120kmの海上を北北東から東北方向に時速21〜28kmで進行中。暴風域はすでに台湾南部および澎湖にかかっており、恒春半島や台東では風雨が強まっている。南部各地および澎湖も、今後風雨の影響が拡大する見通し。
上陸の可能性が急上昇
「台湾颱風論壇|天氣特急」によれば、台風4号(ダナス)は引き続き台湾南西部に接近しており、最新の進路予測では、台南から桃園沿岸部にかけて上陸する可能性が非常に高いという。

20県市に豪雨警報、ピークは明日朝まで
中央気象署は午後、大雨・豪雨に関する警報を更新。特に以下の地域では強い降雨への備えが必要だ。
● 屏東県:超大豪雨の恐れ
●高雄市・台東県:大豪雨に警戒
●雲林・嘉義・台南など9県市:豪雨の可能性
●台北市・新北市・基隆市など8県市:大雨に注意


澎湖では破壊的な強風に要警戒
台湾国立中央大学大気科学系の呉徳榮副教授によると、最新のヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)モデルでは、6日から7日午後にかけて台湾本島の南部を中心に台風の影響が強まり、中部にも影響が及ぶ見込み。東部では局地的な豪雨、澎湖では台風の中心に近いため非常に強い風が吹く可能性が高いという。そのほか、金門、馬祖など周辺離島でも強風・豪雨が予想されている。
来週の天気:午後の雷雨に注意
台風の影響は7日夜には徐々に収まり、8日(火)以降は晴れまたは晴れ時々曇りの見込み。ただし、湿った空気と不安定な大気の影響により、午後には局地的な雷雨の発生が続く可能性があり、引き続き警戒が必要だ。 (関連記事: エコノミーでも快適!桃園空港で使える無料ラウンジ&癒しスポット9選 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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