(9月21日午後8時8分更新)中央気象署(台湾気象局)は9月21日午前11時30分、台風18号(ラガサ)に対して海上台風警報を発表した。その後、同日午後5時30分には陸上警報を発令し、最初の警戒範囲として恒春半島を指定した。台風18号(ラガサ)はこの日中に「強烈台風」へと勢力を増し、22日から23日にかけて台湾全域に大きな影響を及ぼす見通しだ。嘉義以南や山岳部では午後から大雨となる恐れがあり、花東地域や宜蘭・高雄・屏東の山間部では豪雨級の降雨が予測されている。台風は24日にかけて台湾を遠ざかる見込みだが、花東や恒春半島では局地的な大雨が続く可能性がある。
台風18号(ラガサ)強い台風に発達!9/22台湾全土の業務・授業休止情報
《風傳媒》がまとめた最新の台風18号(ラガサ)による業務・授業休止情報は以下の通りである。
■北部
基隆市:未発表
台北市:未発表
新北市:未発表
桃園市:未発表
新竹市:通常通り勤務・授業
新竹県:未発表
■中部
苗栗県:未発表
台中市:未発表
彰化県:通常通り勤務・授業
雲林県:未発表
南投県:未発表
■南部
嘉義市:未発表
嘉義県:未発表
台南市:未発表
高雄市:まだ陸上警報の範囲に含まれず
屏東県:枋山郷、車城郷、恒春鎮、獅子郷、牡丹郷、満州郷の6郷鎮が休業・休校、それ以外は通常勤務・授業
■東部
宜蘭県:未発表
花蓮県:未発表
台東県:蘭嶼、緑島が明日休業・休校、それ以外は通常勤務・授業
■離島
澎湖県:通常通り勤務・授業
連江県:未発表
金門県:未発表
台風休暇の業務・授業休止情報のチェック
‧行政院人事行政総処の公式ウェブサイト【業務・授業休止情報専用ページ】
‧全国共通ダイヤル 0203-001-66(全国共通の問い合わせ窓口・有料)
台風18号(ラガサ)が強い台風に発達!気象署が陸上警報を発表、最新進路も公開
21日午後5時時点で、台風18号(ラガサ)の中心は北緯18.6度・東経125.8度付近、鵝鑾鼻の東南東約630kmに位置。西北西から西に進んでおり、中心付近の最大風速は秒速53m(時速約191km)、最大瞬間風速は秒速65m(時速約234km)に達する。
■陸上の警戒範囲
恒春半島
■海上の警戒範囲
台湾東南部海域(蘭嶼・緑島を含む)、バシー海峡、台湾海峡南部

影響が最も大きいのは22日〜23日
中央気象署の伍婉華予報官は会見で「22日から23日にかけて最も影響が顕著になる」と説明。進路に大きな変化がなければ、南台湾・恒春半島・東南部を中心に警戒が必要としている。
暴風侵襲の確率(120時間予測)
- 恒春:90%
- 蘭嶼:83%
- 高雄市:64%
- 屏東県:56%
- 台南市:42%
- 台東県:40%
- 緑島:39%
- 澎湖県:24%
- 嘉義県:18%、嘉義市:16%
- 金門県:13%
- 雲林県:10%
- そのほか南投、彰化、台中、花蓮、苗栗、新竹は10%未満、その他は0% (関連記事: 台湾に今年最強クラスの台風18号(ラガサ)接近 10県市で休業・休校、東部と高屏に豪雨警戒 | 関連記事をもっと読む )
中央気象署の林定宜予報官は「現時点の進路予測では、南台湾・恒春半島・東南部が最も影響を受ける可能性が高い」とコメントしている。