早稲田大学政治経済学部(所在地:東京都新宿区、学部長:鎮目雅人氏)は、2027年度より新カリキュラムを導入することを発表した。今回の改革では、英語による必修授業の設置や、数学・統計を基盤としたデータ分析教育の強化などが盛り込まれており、より実践的かつ国際的な教育体制の構築を目指す。
英語必修授業と高度なデータ分析教育を提供へ
同学部はこれまで、「Philosophy, Politics, and Economics(PPE)」を教育理念に掲げ、政治学と経済学の緊密な連携による人材育成に取り組んできた。少人数のディスカッション形式授業を多く導入するほか、2021年度からは大学入学共通テスト「数学I・数学A」の受験を必須化するなど、幅広い教養と外国語能力を兼ね備えたグローバル人材の育成に注力してきた。今回の改革はそうした流れをさらに推し進めるものとなる。
新カリキュラムでは、日本語を中心とする学位プログラム(JDP)の学生にも英語で行う科目の履修を義務付け、英語学位プログラム(EDP)の学生とともに議論や発表を行う必修科目「政治経済学部の学びへの誘い(仮称)」を新設する。また、解析学、線形代数学、確率論を体系的に学べる「数学プログラム(仮称)」を開設し、政治学や経済学におけるデータ分析の重要性を理解する必修科目「データ分析への誘い(仮称)」も導入する。
さらに、必修科目や選択必修科目の整理、演習科目体系の再編を行い、学生の主体的な学びを促すことで教育効果の向上を図る。鎮目学部長は「政治経済学部の教育は時代に応じて変革を重ねてきた。2027年度からの改革は、国際的な視野と高度な分析力を兼ね備えたリーダー育成につながる」としている。
編集:柄澤南 (関連記事: 『猟師兄弟』早稲田大学で上映 蘇宏恩監督と専門家が台湾原住民の記憶と継承を語る | 関連記事をもっと読む )
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