台湾経済部長の郭智輝氏が24日、熊本県を訪問し木村敬知事と会談した。両者は熊本県と台湾の経済交流および半導体産業に関する課題について協議を行った。郭部長は会談後、「九州にサービス会社を設立し、台湾企業の日本進出を支援する案を提示した。熊本県に設立される可能性は9割」と述べた。
会談には、駐日代表処経済組の林春寿組長、駐福岡弁事処の陳銘俊処長、東京スター銀行の黄清苑会長らが同席し、約30分間非公開で行われた。
NHKと日本経済新聞の報道によると、会談では半導体企業と大学等を集積させる「サイエンスパーク」の構想について議論された。具体的には、人材育成のための大学交流や交通渋滞の解消策が話し合われ、今後の経済交流推進に向けた方針が確認された。
郭智輝経済部長:熊本県のサイエンスパーク化の可能性は非常に高い
郭部長は「熊本県がサイエンスパークになる可能性は非常に高い。交通渋滞と人材確保の問題が解決されれば、台湾のようなサイエンスパークが自然と形成されるだろう」と語った。
これに対し木村知事は、TSMCの工場周辺道路について「国と協力して整備を進め、数年後には完成する」と説明。人材育成に関しては「九州全体の力を結集し、学生を台湾に留学させるなどの方策で合意した」と述べた。
郭部長はこれに先立ち、サプライチェーンの日本進出を支援するため、九州にワンストップサービスを提供する会社の設立を計画していると明かしていた。長崎、大分、宮崎、北九州なども台湾企業の投資を歓迎しており、日台の産業協力による相乗効果が期待されている。
編集:佐野華美 (関連記事: 《注目》高雄に語れない秘密あり 「彼女」の存在に陳其邁は慎重 | 関連記事をもっと読む )
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