台湾・屏東の第三原発で火災発生!冷却塔から黒煙 原子炉の安全に影響なし

台湾電力の第三原子力発電所の火災現場。(台湾電力提供)

台湾南部・屏東県の台湾電力の第三原子力発電所(核三廠)で本日(6日)、火災が発生し、施設内で黒煙が顕著に見られた。台湾電力によると、本日午前11時23分に通報を受け、第三原発のコンプレッサー棟南側の冷却塔で火災が発生したことを確認した。発電及び炉心の安全に影響はなく、施設内の消防隊が迅速に消火活動を展開し、11時35分に火災を鎮火させ、現場の状況はすでに制御下にあるとしている。

台湾電力は、コンプレッサー棟は2号機から約50メートル離れており、原子炉の安全に影響はなく、放射線漏れの懸念もないため、住民は安心してほしいと強調している。台湾電力はさらに、第三原発のコンプレッサー棟南側で発生した冷却塔(地上に設置された直立型、直径3メートル、高さ3メートル、プラスチック製)の火災は、発電及び炉心の安全に影響を与えないと補足した。

20250306-核三廠火災現場。(台電提供)
第三原子力発電所火災現場。(台電提供)

原子力安全委員会は通報を受け、今回の事象は2基の原子炉の運転安全性に影響を及ぼさず、放射性物質の放出もないと回答した。原子力安全委員会は、施設駐在員が連絡を受けた後直ちに現場確認を行い、今回の事象が原子炉の安全運転に影響を及ぼさず、施設内の放射線状況にも異常な変化がないことを確認したと補足した。原子力安全委員会は台湾電力に対し、今回の火災発生原因の究明と防止改善措置の実施を要求している。原子力安全委員会は台湾電力の今後の対応状況を注視していく。

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