トップ ニュース 台風26号(フォンウォン)台湾に接近 台南・高雄など南部で「暴風域入り」90%超 上陸時間が前倒し、暴風域拡大の恐れ
台風26号(フォンウォン)台湾に接近 台南・高雄など南部で「暴風域入り」90%超 上陸時間が前倒し、暴風域拡大の恐れ 北部および東部で「出勤・登校停止」の基準に達するかは、平均風速が7級以上、または最大瞬間風速が10級以上となるか、さらに今後24時間の累積降水量が山間部で200ミリ、平地で350ミリに達するかどうかで判断される。一方、台南、嘉義、雲林、南投、屏東、高雄など、暴風域に入る確率が90〜95%に達する南部の各県市は、最も警戒を要する地域とされている。(画像/NCDR提供)
台湾では 台風26号(フォンウォン) が徐々に接近しており、10日早朝に南シナ海へ進入した後、その進路と勢力の変化に注目が集まっている。気象専門家の呉聖宇氏によると、 台風26号(フォンウォン) は10日午後以降、西北西〜北西方向へと進路を変えながら速度を次第に落とす見込みで、「海上台風警報」は今夜にも発表される可能性が高く、「陸上台風警報」は11日午後に出される見通しだという。
呉氏は最新の解析結果について、「台風の構造はまだ再編中だが、外側の水蒸気帯がすでに台湾北部および東部の風上側に影響を与えており、夕方にかけて降雨が強まる」と説明。台湾気象署の推定によると、台南、嘉義、雲林、南投、屏東、高雄では暴風域に入る確率が90%を超えており、これらの地域が最も「出勤・登校停止」を発表する可能性が高いとみられている。
上陸はどこに?進路が南寄りで上陸時間も前倒し 気象署の張竣堯予報官は、10日午後の進路報告で「 台風26号(フォンウォン) の北寄りへの転向角度が小さくなり、北東方向への力が増している」と指摘。これにより、上陸時刻が当初予測よりも早まる可能性があると説明した。 「現時点の進路から見ると、 台風26号(フォンウォン) の上陸地点は台中から屏東までの広範囲であり、その中でも嘉義県、台南市、高雄市が最も可能性が高い」と述べた。
張氏はさらに「台風が北へ進むにつれ、発達に不利な環境に入るため、上陸時には勢力が弱まり、上陸時点で『軽度台風』になる見込み」と解説。進路が南にずれても、中南部では強風・豪雨の影響が避けられず、特に上陸地点周辺では厳重な警戒が必要だと強調した。
台風休みの判断基準と発表タイミング 「台風休み( 出勤・登校停止 )」の決定は、各地方政府が『天然災害による出勤・登校停止要項』に基づいて判断する。張氏は「暴風域の進入確率が大きく上昇している」としながらも、北部や東部での休業判断は、平均風速7級以上、または最大瞬間風速10級以上、さらに24時間の降水量が山地で200mm、平地で350mmを超えるかどうかが基準となると説明した。
南部では暴風域進入確率が90〜95%と非常に高く、台南、嘉義、雲林、南投、屏東、高雄が第一警戒地域。一方、台北、新北、基隆、桃園など北部4市については、11日午前の降雨・風速状況を踏まえた判断が必要となる。
気象署、強風特報を発表 11月10日午前10時、気象署は「強風警報」を発表した。
また、宜蘭県では24時間で200mm超または3時間で100mm超の降雨が予想されるため、「大雨警報」が出されている。
台湾南部では台南、嘉義、雲林、南投、屏東、高雄など、暴風域に入る確率が90〜95%に達しており、最も警戒が必要な地域とされている。(写真/NCDR提供)
最も激しい風雨はいつ?今後120時間(11/11〜11/16)の天気予測 呉聖宇氏によると、最も警戒すべき時間帯は「12日(水)午前から夜にかけて」。特に午後〜夜間にかけて台風中心が台湾南西沿岸に最接近し、雲林以南で上陸する可能性があるという。 「12日午後〜夜にかけて中南部は暴風雨のピークを迎える見通しで、上陸後も12日深夜から13日早朝までは暴風域内に留まる」と分析した。花東地区も東南風による継続的な降雨が予想される一方、北部は地形の影響で風雨が比較的弱まる見込み。
台風の中心は12日深夜〜13日未明に台湾を横断し、東北海域へ抜ける見通し。上陸後は急速に勢力が弱まり、13日朝までは中南部の雨が強く続くものの、花東では背風域に入るため雨風は次第に収まる見込みだ。
13日午前以降、台風26号(フォンウォン)は東北海域で熱帯低気圧に変わる可能性が高く、その後は東北季節風が主導。北部・東北部では降雨が続く一方、外島沿岸では強風が吹く恐れがある。
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