トップ ニュース 台風26号(フォンウォン)最速登陸時間判明 暴風圏拡大、台南・高雄・屏東で侵襲率99% 明日午後にも南部上陸へ
台風26号(フォンウォン)最速登陸時間判明 暴風圏拡大、台南・高雄・屏東で侵襲率99% 明日午後にも南部上陸へ 台風26号(フォンウォン)は、あす12日午後から夕方にかけて台湾南部に上陸する見通し。(写真/中央気象署ウェブサイトより)
台風26号(フォンウォン) が台湾に接近しており、中央気象署(気象庁に相当)の最新予測によると、台南・高雄・屏東の3県市では暴風域に入る確率が99%に達し、全台湾で最も高い数値を示している。台風の中心は早ければ12日午後から夕方にかけて南部の陸地に上陸し、上陸時に風雨が最も強まる見込みだ。
台湾南部3県市で侵襲率99%、嘉義も警戒範囲に 気象署によると、南部3県市のほか、台東県の侵襲率は98%、嘉義県市は93%。そのほか、雲林県86%、花蓮県85%、澎湖県80%、南投県78%、台中・彰化も60%を超えている。現在、陸上警戒区域は台南・台東・高雄・屏東の4県市に発令されており、今後は嘉義地区が新たに警戒対象となる可能性がある。
台風26号(フォンウォン)の構造は安定 風力強く暴風半径も広大 11日午前8時の時点で、 台風26号(フォンウォン) の中心は鵝鑾鼻(ガランピ)南西約360キロの海上に位置し、時速約12キロで北北東から 北 東方向へ進んでいる。気象署のデータによると、中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は毎秒30メートル(時速108キロ)、最大瞬間風速は毎秒38メートル(時速137キロ)。暴風半径は7級風で220キロ、10級風で60キロと広範囲に及んでおり、強風域が台湾全体を覆う可能性もある。
気象署は、今夜から明朝にかけて台風の外側の雨雲が西南部沿岸に達すると予想。12日午後から夕方にかけて南部に上陸し、中南部内陸を横断した後、深夜まで影響が続く見込みだ。
北部・南部で風雨分布が転換 気象署の分析によると、11日の日中から夜間にかけては、基隆北海岸・台北・東部・恒春半島で雨が強まる。一方で12日昼以降は台風接近に伴い、北海岸や東部の雨は一時的に弱まるが、中南部では豪雨・大豪雨が発生する恐れがある。
また、12日夜以降は台風の北上とともに南部の雨は次第に弱まるものの、北風が強まる影響で苗栗以北から基隆北海岸にかけて再び強い雨となる見通し。北部山地では地盤の緩みによる土砂崩れ・落石の危険性も指摘されており、気象署は引き続き警戒を呼びかけている。
全土で強風警報 沿岸は最大8メートルの高波 台風26号(フォンウォン) の外側の環流が拡大し、台湾全域で風が急速に強まる見込み。気象署は次のように警告している:
台中・彰化・雲林・台南・高雄・屏東・澎湖・連江などの地域では、局地的に平均風速9級以上、最大瞬間風速11級以上の暴風となる恐れ。 基隆・台北・新北・桃園・新竹・苗栗・嘉義・宜花東・金門・蘭嶼・緑島でも、平均風速6級以上、最大瞬間風速8級以上の強風が予想されている。 沿岸ではすでに波高6〜8メートルの高波が観測されており、中南部の港湾や離島航路ではすでに欠航・港閉鎖の措置が取られている。気象署は「海岸付近での釣りや観浪など危険行為を避け、十分な警戒を」と呼びかけている。
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