ホテル椿山荘東京(東京都文京区、総支配人・千尋智彦)は、庭園の象徴である国登録有形文化財の三重塔「圓通閣」が広島県東広島市の篁山竹林寺から移築されて100周年を迎えることを記念し、庭園演出「涼風(すずかぜ)竹あかり」を7月16日から9月15日まで開催する。
三重塔前の芝生エリアには、移築からの100年を象徴する100個の竹まりが曲線を描くように並び、内部には塔の銅板瓦や天井絵の意匠を取り入れた風車を配置。風を受けて回る様子が歴史や思い出を映し出す。さらに、移築元である竹林寺の竹を用いた竹ぼんぼりも設置し、室町時代に建てられたという歴史に思いを馳せることができる。日没後には竹まりや竹ぼんぼりが灯り、庭園に天の川のような光の道が浮かび上がる。現在実施中の庭園演出「天空の三重塔パゴダ」とも共演し、雲海に浮かぶ三重塔と竹あかりの幻想的な景観を楽しめる。
関連イベントや宿泊プランにも、注目!
関連イベントとして、竹あかり演出の第一人者である三城賢士氏(CHIKAKEN代表)を講師に迎えた「家族でSDGs竹あかり作り体験教室」を8月3日に開催。約55種類の型紙からデザインを選び、電動工具で世界に一つだけの竹あかりを制作する。夏休みの自由研究や家族の思い出作りにも適しているという。また、三重塔の歴史や移築元の風景を紹介する特別展では、広島県重要文化財「紙本著色竹林寺縁起絵巻」の複製も展示する。
宿泊プランも用意され、賀茂鶴酒造の日本酒や記念デザインのおちょこ、三重塔の写真集などが付くほか、スイートルーム滞在者はエグゼクティブラウンジ利用や琴の生演奏など特典も楽しめる。さらに、2名2泊で100万円のラグジュアリーステイプランも販売し、特別ディナーやプライベートガーデンツアーなどを提供する。
ホテル椿山荘東京は1952年開業。森のような庭園と四季折々の景観で知られ、国内最大級の霧の演出「東京雲海」などが受賞歴を持つ。265室の客室、8つのレストラン、スパや宴会場を備え、都心にありながら自然と文化を楽しめる空間として国内外の宿泊客を迎えている。
編集:佐野華美 (関連記事: 年間821万人参拝 台湾一の人気は朝天宮や大甲鎮瀾宮ではなく荘厳な建築の寺院 | 関連記事をもっと読む )
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