初のプロシーズンに向けて 張峻瑋「焦らず、コントロールと下半身強化を」

2024年11月7日、福岡ソフトバンクホークスは育成選手として張峻瑋を獲得した。(福岡ソフトバンク提供)
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2025年は張峻瑋の初のプロシーズンとなる。福岡ソフトバンクホークスの育成選手として、現在福岡の二軍施設で新人自主トレーニングを本格的に開始。トレーニングの合間を縫って、ソフトバンクのアジア地区スカウト李杜軒氏とチーム広報の協力のもと、14日に『風傳』の独占ビデオインタビューに応じた。張は、チームのトレーニング方式を徐々に理解し始め、そのペースに追いつきたいと語った。また現在のトレーニングの重点は、コントロールと下半身動作の強化にあると明かした。

張峻瑋は台湾出身の19歳右腕投手で、身長178cm、体重約77kg。最速156キロの速球で知られ「ファイヤーボーラー」の異名を持つ。2023年9月、U-18ワールドカップ野球大会で中華チームを代表して米国戦に登板。6回1/3を投げ、被安打2・7奪三振・無失点と圧巻の投球を披露した。速球とスライダーを主要武器とし国際大会で豊富な経験を積み、強いメンタルを示している。2024年11月7日、福岡ソフトバンクホークスは育成選手として張を獲得、背番号153を与えた。

福岡ソフトバンクホークスの科学的設備について、張は投手向けの特別な機器が設置されており、データを通じて投球時の相手への負担などの情報が表示されると説明した。現在の課題について、体力面がまだ完全に適応できていないと語る。プロチームに加入後はプロ選手の雰囲気に大きな違いを感じているという。高校時代に比べランニングトレーニングはより厳しく、トレーニング開始当初は非常にきつく感じたそうだ。以前もランニングトレーニングは行っていたが、日本での練習量は更に多く、徐々に調整しながらチームメイトのペースに追いつきたいと語った。

チームのコーチ・先輩は友好的 李杜軒氏から絶え間ない励まし

日本語の適応について、張は徐々に言語に触れ始めチームの通訳に頼っていると述べた。最も重要なのは恐れずに話すことだと強調。チームのコーチや先輩たちは非常に友好的で、頻繁に交流があり、現在の日本語レベルが十分でないからといって会話を避けることはないという。例えば、李杜軒先輩からも多くの貴重なアドバイスを受け、現在の生活への適応を支えてもらった。チーム加入当初、体重が重かった際も李氏は「なぜこうなのか」「台湾でなぜやらなかったのか」などと責めることなく、励ましの言葉で支援してくれたと語った。

これまでで最も印象に残った試合について、張はU23とU18の国際大会での日本戦だと述べた。U18では一度勝利を収めたが、U23ではまだ日本に勝てていない。そのため、現在プロチームに加入し日本のトレーニング方法を理解し、なぜ台湾が常に押し込まれていたのかを学び、競争力を維持しながら自身の技術を向上させたいと語った。日本の投手の安定性は、試合中もトレーニング中も焦りを見せないところにあると感じているという。

チーム加入当初は李杜軒先輩が主に指導を担当し、現在は主に通訳に頼っている。2025年への抱負として、張は安定した出場機会を得ることと、あらゆる面での実力強化を目指す。焦らず一歩一歩進歩し、投球の質を向上させながら、早期に支配下選手への昇格が目標だ。

最後に張は、台湾でも日本でも、ファンには特定の選手だけでなくチーム全体を応援してほしいと語った。所属するソフトバンクは大きな球団であり、全ての選手への声援とチーム全体の発展への支持を願っていると強調した。

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