TSMCの熊本工場進出で地域経済の活性化が期待されていたが、2024年、熊本県で負債総額1000万円以上の企業倒産が80社に達し、約半数が創業20年以上の老舗企業だったことが明らかになった。
熊本県で80社が倒産
九州経済調査協会の調査によると、2024年の熊本県における企業倒産件数は過去12年で最多を記録。全体の46%を占める倒産企業が創業20年以上の老舗で、コロナ禍からの回復の遅れと債務の積み重なりが要因とみられる。
ただし、負債総額は前年比35億円減の87億8900万円で、倒産企業の多くが小規模企業であることを示している。
専門家は、物価上昇と人手不足の深刻化により、熊本県の経営環境はさらに厳しさを増す可能性があると警鐘を鳴らしている。
TSMCの熊本工場は2021年から2030年までの間に、九州・山口・沖縄地域に23兆円の経済効果をもたらすと試算されているが、地域の中小企業が直面する課題は深刻さを増している。
編集:佐野華美 (関連記事: 「両岸関係に過度な期待はすべきではない」元外務大臣官房長 垂秀夫氏、台湾との親交・駐台経験を語る | 関連記事をもっと読む )
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