高雄で初開催となる「日光海島生活祭」が2月に登場。陳其邁市長とアメリカ・日本・フィリピン・タイの高雄駐在代表が異色のバンドを結成し、台湾の人気バンドFire EXの楽曲を4カ国語で熱唱。また、テーマラッピングされた路面電車も今週お披露目され、高雄や各国の特色を表現し、イベントPRを行った。
「Are you ready?」―― マニラ経済文化事務所高雄支所のクリス・トーレス所長の掛け声で、異色のセッションが開始!2025年2月22日から2日間にわたって高雄市で開催される「日光海島生活祭」のPRイベントだ。陳其邁市長をボーカルに、アメリカ・日本・フィリピン・タイの4カ国の代表が即席バンドを結成し、台湾の人気バンドFire EXの「海上の人」を演奏!
「最初は緊張しましたが、音楽には国境がないですね」と、ドラムを担当した米国在台協会高雄事務所のジェレミー・チャン所長は笑顔を見せる。特に注目を集めたのは、日本台湾交流協会高雄事務所の奥正史所長。大学時代のバンド経験を生かし、自前のベースを持参して本格的な演奏を披露。その姿勢に、スタッフからも思わず拍手が沸き起こった。
アジアの「いま」が体験できる2日間
「このフェスティバルは、単なる国際交流イベントではありません」と張硯卿・高雄市行政・国際局長は力を込める。「アジアの『いま』を全身で体験できる場にしたいんです」
会場となる高雄中央公園には、約200の厳選されたブランドが集結。各国の最新トレンドを反映したフードコートでは、台湾の小籠包から本格的なタイカレー、フィリピン料理、日本の創作和食まで、アジア各国の味が楽しめる。
「特に注目なのは、各国の若手クリエイターによるハンドメイドマーケット。伝統と革新が融合した作品の数々は、まさに現代アジアを象徴していますね」と張局長は目を輝かせる。
インフルエンサーと巡る異文化体験
ステージでは各国の人気アーティストによるライブの他、現地で活躍するインフルエンサーによるトークショーも開催。「私たちの知らないアジアの魅力」をテーマに、食、ファッション、ライフスタイルなど、多角的な視点から現地の最新事情を紹介する。
また、会場内には大型の参加型フォトスポットを設置。来場者自身がアジアの様々な文化シーンの「主役」となって写真が撮れる仕掛けだ。
街を彩る特別ラッピング電車
フェスティバルを記念して運行される特別ラッピング電車も、すでに地元で話題を呼んでいる。車体には米国、日本、フィリピン、タイ、そして高雄の象徴的な風景がポップなタッチで描かれ、乗車すること自体が異文化体験となる趣向だ。
「電車に乗って街を巡るだけでも、まるで小さな海外旅行をしているような気分が味わえますよ」(張局長)
セパタクローの体験コーナーやインタラクティブな写真展など、体験型コンテンツも充実。「見て、食べて、体験して。それぞれの方法で、新しいアジアとの出会いを楽しんでいただければ」と張局長は来場を呼びかける。
【イベント詳細】
日時:2025年2月22日・23日
場所:高雄中央公園
入場:無料(一部有料コンテンツあり)
主催:高雄市政府行政・国際局、マニラ経済文化事務所高雄支所、米国在台協会高雄事務所、日本台湾交流協会高雄事務所、タイ貿易経済事務所協賛:ASE、台湾福興文教基金会、クエルト・インターナショナル、iPASS一卡通、東聯インタラクティブ、ファミリーマート、高雄メトロ
編集:佐野華美 (関連記事: 高速鉄道での滞在時間、注意忘れで2500元罰金! 意外な規則とは | 関連記事をもっと読む )
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