タイの現首相パートントーン・シナワトラ(Paetongtarn Shinawatra)は、同国のメディア王タクシン(Thaksin Shinawatra)の末娘であり彼女が実際にどれだけの資産を所有しているかは、常に世間の関心事の一つとなっている。現在、政府のリーダーとなった彼女は、法律に基づきすべての資産と負債を公開・申告しなければならず、タイ国家汚職防止委員会(NACC)の新年度最新報告書によると、パートントーンと夫のピタカ(Pitaka Suksawat)の名義で総額139億バーツ(約40.3億ドル)の資産を所有しており、これにはロンドンの2つの不動産と北海道の2区画の土地が含まれ、負債は約44億バーツ(約12.7億ドル)となっている。
現地メディアがまとめた資料によると、夫婦名義の資産のうち、パートントーン単独で138.4億バーツ、夫は1.41億バーツを所有している。特筆すべきは、夫婦二人の他に、子供たちの名義でも50万バーツ(約1.4万ドル)相当の資産を所有している点である。
富豪の娘であるパートントーンの個人収入については、公開申告された資料によると、過去1年間の総収入は770万ドルで、これには首相給与9.9万ドル、配当収入753万ドル、預金利息や賃貸料などのその他収入が含まれている。
38歳のパートントーンは、タイの通信王タクシンの末娘であり、同国最高峰の大学であるチュラロンコン大学(Chulalongkorn University)を卒業後、イギリスのサリー大学(University of Surrey)に進学し、国際ホテル経営学の修士号を取得している。卒業後は家族企業の手伝いに入り、父親と叔母が軍事クーデターにより国外亡命を余儀なくされるまで、家族の一員として政界入りし、タイのために党(Pheu Thai Party)の重責を担うこととなった。
タイの2023年後軍政時代の改選を経て、タイのために党を国会第二党に押し上げることに成功し、2人の民主派首相が相次いで憲法裁判所により失脚した後、再び自身が首相職を担うことを選択し、賛成319票、反対145票で、タイの第31代首相に選出され、37歳でタイ史上最年少の首相となった。
政府の公開申告データでは、1000億バーツを超える数字の他、パートントーンの名義にある様々な贅沢品や、一般市民を驚かせる驚異的な資産項目も詳細に列挙されている:複数の外貨現金を保有し、29の銀行に預金があり、32種類のファンドと企業に投資している。
所有する不動産:
12区画の土地:うち3区画はパトゥムターニー県(Pathum Thani)に所在し、990万バーツの価値。2区画は北海道にあり、2019年12月15日に購入、各区画1500万バーツの価値。
ロンドンの2つの賃貸不動産:1つは1.1161億バーツ、もう1つは2.0834億バーツの価値。
バンコクの5つのマンション、ノンタブリー県(Nonthaburi)とバンコクの2つの住宅、およびペッチャブリー(Phetchaburi)の商業ビル。
贅沢品コレクション:
23台の高級車(1060万バーツのベントレー(Bentley)、670万バーツのロールスロイス・ファントム(Rolls-Royce Phantom)を含む)
約3kgの金塊(価値約300万バーツ)
75本の高級時計(推定価値1.62億バーツ)
9つのベアブリック(Bearbrick)モデル(価値190万バーツ)
217個の高級バッグ(総額7665万バーツ)
編集:佐野華美 (関連記事: 論評:賴清德は「トランプの心」を理解していない | 関連記事をもっと読む )
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