台北動物園のパンダファミリーに新メンバー? 「円円」の故郷を訪問中の彼はこう語る

英九前総統が3度目の訪中団を率い、その一環として四川成都のパンダ繁殖センターを訪問。(成都ジャイアントパンダ繁育研究基地公式サイトより)

台北市立動物園のパンダファミリーに新メンバーが加わる可能性が出てきた。現在中国を訪問中の馬英九前総統は、四川成都のパンダ基地を訪問する予定。23日午後、馬前総統一行は「人工太陽」と呼ばれる中国の核融合実験装置「中国環流3号」を視察。馬英九基金会の蕭旭岑執行長は取材に応じ、「四川の関係機関と意見交換を行い、将来的に新世代のパンダが台湾に来る機会があるかどうかを探りたい」と明かした。

同行メディアが蕭執行長に対し、今回の訪問で台湾のパンダファミリーの次世代について中国側と協議する予定があるか、あるいは保護動物の相互贈呈の可能性について質問を投げかけた。蕭執行長は、今回の訪中で四川を訪問地に選んだ主な理由として、2008年の四川大地震の際、馬前総統と夫人の周美青が四川の救援活動に携わり、関係者から深い感謝の意が寄せられていることを挙げた。

また蕭執行長は、当時の「団団」と「円円」の台湾来訪が両岸の団らんと交流改善を象徴するものであり、今後数日間でパンダとの面会も予定していると述べた。蕭執行長は、馬英九基金会は民間組織ではあるが、「四川の関係機関と意見交換を行い、将来的に新世代のパンダが台湾に来る機会があるかどうかを探りたい」と語った。

23日下午馬英九一行參訪有「人工小太陽」之稱的大陸核融合試驗裝置「中國環流3號」。(讀者提供)
23日午後、馬前総統一行は「人工太陽」と呼ばれる中国の核融合実験装置「中国環流3号」を視察した。(読者提供)

馬前総統本人のパンダとの対面への期待について、蕭執行長は「もちろん期待している!『団団』『円円』は多くの台湾の人々の幼少期からの良い思い出であり、残念ながら今はもう多くの年月が経ってしまったが、新しい血が台湾に来ることができれば、それもまた両岸交流の一つの形であり、非常に良い象徴となる」と述べた。

関係者によると、今年(2024年)12月23日は、中国から台湾に贈られたパンダの「団団」「円円」が台湾に到着してから16周年にあたる。「団団」は2022年11月19日にてんかん発作により死亡し、「円円」は今年8月30日に20歳の誕生日を迎えた。現在、台北市立動物園のパンダファミリーには、母親の「円円」の他に、「円仔」と「円宝」の姉妹がいる。

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