チベット、台湾に支援要請 亡命政府:中国の脅威に直面…「同じ船に乗る者として」

チベット亡命政府副議長が台湾に支援を要請、双方への中国の脅威を指摘。(AP通信)
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中国からの迫害を受け、インドに亡命したチベット人が台湾への支援を呼びかけている。チベット亡命議会のドルマ・ツェリン・テイカン副議長は「台湾とチベットは同じ船に乗っている」と訴え、両者が直面する中国からの圧力に対する連携を呼び掛けた。

数万人が亡命

1959年、ダライ・ラマは数万人のチベット人と共にインド北部のダラムサラに避難。その後、チベット亡命政府「チベット行政中央(CTA)」を設立した。2011年にはダライ・ラマから「司政」主導の行政府に政務が移管され、三権分立による民主制度を採用している。

教育支援を要請

ドルマ副議長は中央通信社の取材に対し、「台湾もチベットも中国からの嫌がらせを受けている」と述べ、特に教育分野での支援を要請。中国により違法とされているチベットの伝統文化の維持に向けた協力を求めた。

チベット行政中央の情報・国際関係部長を務めるノルジン・ドルマ氏も「我々は異なる形態の抑圧を受けているが、それらはすべて中国からの脅威だ」と指摘。自由や正義、平和の実現に向けた継続的な取り組みの必要性を強調した。

チベット亡命政府は国際社会からの認知獲得を目指しており、今回の台湾への支援要請も、その一環とみられる。両者の連携が今後どのように展開されるか、注目される。

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