メラニア・トランプ氏は15日、Xプラットフォームで、夫妻がフロリダ州のマーラーゴで前首相安倍晋三の妻・昭恵氏と面会したことを明らかにした。
共同通信によると、トランプ氏、メラニア氏、安倍昭恵氏の3人は夕食を共にした可能性があり、石破茂首相と次期米大統領トランプ氏との会談が実現していない中、安倍昭恵氏の今回の訪問は注目を集めている。メラニア氏は投稿で「私たちは彼女の故夫君である安倍晋三前首相を偲び、彼の残した偉大な功績を称えた」と強調している。CNNによると、2022年7月に安倍晋三氏が暗殺された後、トランプ氏は安倍昭恵氏に電話で近況を尋ねており、共同通信は、今回の訪問は政府を通さず、私的な関係を通じて直接連絡を取ったものだと伝えている。
産経新聞系の「夕刊フジ」によると、石破茂氏は11月の南米訪問の際にトランプ氏を訪ねることを希望したが、トランプ氏は「(就任前は)いかなる国の指導者とも会談しない」として断っている。しかし、トランプ氏は最近、パリのノートルダム大聖堂再開式に出席し、マクロン仏大統領、トルドー加首相、メローニ伊首相、ミレイ・アルゼンチン大統領、ゼレンスキー・ウクライナ大統領と面会。安倍昭恵氏がマーラーゴでトランプ氏に会えた一方で、石破茂氏は11月7日にトランプ次期大統領と5分間の電話会談しか実現していない。
元駐豪大使の山上信吾氏は、石破茂氏とトランプ氏の電話会談がわずか5分間で、面会も実現できないこと、さらに先の自民党の国政選挙での惨敗を踏まえ、トランプ氏が石破茂氏を軽視していることが見て取れると分析。安倍昭恵氏との面会を通じて、トランプ氏は「安倍晋三氏のような行動をとれば、面会は可能である」というメッセージを発している可能性がある。山上氏は、石破茂氏の親中的な立場は国内の民意の支持を得られておらず、政権を継続したいのであれば、安倍路線を継承すべきであり、そうすることでトランプ氏との早期の面会も可能になるだろうと指摘している。
編集:佐野華美
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