豪州人留学生ショーが昨年来台後に殺鼠剤中毒の疑いで、台湾人の楊容疑者が捜査対象となった。台北地方検察庁は本日捜査を終え、楊容疑者を殺人未遂等の容疑で起訴し裁判官に8年以上の実刑を求刑した。
男子学生の殺鼠剤中毒「女性知人を容疑者として逮捕」
豪州クイーンズランド州出身の24歳大学生アレックス・ショー氏は昨年台湾滞在中に殺鼠剤を誤飲した疑い。台北地検は楊容疑者の関与を疑い警察に自宅の捜索を指示、殺鼠剤を押収した。楊容疑者は取り調べで殺鼠剤は自分が飲むために用意したもので、ショー氏が誤って摂取したと主張。検察官は取り調べ後、出国禁止及び定期的な台北市刑事警察大隊への出頭を命じた。
事件後、ショー氏は一時台湾で入院治療を受け、昨年5月に家族がクラウドファンディングで医療専用機の費用を調達し、無事豪州へ帰国した。台北市刑事警察大隊は今年初め、重傷害の容疑で楊容疑者を台北地検に送検。検察は20日、殺人未遂罪で起訴を決定した。
容疑者の元夫も中毒死か?
又、別の英国人男性が今年1月に長期間連絡が途絶えた兄を探すため来台。警察はこの英国人男性の兄が台湾人の楊容疑者と数年前に来台して居住後、家族との連絡が途絶えたことを知った。英国人男性は兄に不測の事態が起きたことを懸念して来台したが、兄が昨年1月に救急搬送され、ショック・血尿・凝血機能異常などの症状を呈し、ショー氏の中毒症状と酷似していたことが判明。最終的に死亡した。
この英国人男性は警察に対し、台湾人の義姉のローマ字表記の頭文字が「YJP」だと告げ、警察の捜査によりこの義姉がショー氏の事件に関与した楊容疑者であることが判明。台北地検は今年8月に楊容疑者から事情聴取を行い、別件として捜査している。
編集:佐野華美 (関連記事: チベット、台湾に支援要請 亡命政府:中国の脅威に直面…「同じ船に乗る者として」 | 関連記事をもっと読む )
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