中国・元大物政治家の息子、近平氏氏へ反撃か?  謎の投稿で父の冤罪を主張

2024-12-24 17:43
12月24日薄瓜瓜はXに投稿、父・薄熙来をドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の古い家系スターク家のネッド(Ned)に例えた。(Xより)
12月24日薄瓜瓜はXに投稿、父・薄熙来をドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の古い家系スターク家のネッド(Ned)に例えた。(Xより)

薄熙来の息子である薄瓜瓜は、台湾で結婚後、ソーシャルメディアXで薄瓜瓜の名前のアカウントを開設。両親の無実を訴えた後、12月24日のクリスマスイブにXプラットフォームで投稿し、薄熙来をドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の古い家系スターク家のネッド(Ned)に例えた。さらに「分かっただろう。ネッド・薄?」(Grok gets it. Ned Bo?)と書き込んだ。

薄瓜瓜のこの暗示的な投稿について、評論では元重慶市党委書記の薄熙来と『ゲーム・オブ・スローンズ』のエダード・スターク(Eddard Stark)には4つの類似点があると分析。これは政治権力の劇的さと悲劇性の本質を浮き彫りにしている:

1. 正直さと堕落:両者とも正直な人物とされながら、最終的に政治的陰謀により失脚。薄熙来は汚職と殺人罪で有罪判決を受け、ネッドは反逆罪で処刑された。

2. カリスマ性とリーダーシップ:薄熙来は重慶でのカリスマ性とポピュリズムで知られ、北部で尊敬されたネッドのリーダーシップに似ている。

3. 家系の継承:両者とも名門の家系を持つ。薄熙来は「太子党」で、父・薄一波は革命功労者。ネッドは古いスターク家の出身。

4. 悲劇的な結末:両者の物語は権力と裏切りの複雑さにより悲劇的な結末を迎えた。

エダード・スターク(Eddard Stark)、通称ネッド(Ned)は、ウィンターフェルの公爵であり北部の守護者で、北部最重要な領主である。「ウィンターフェルのスターク家」(House Stark of Winterfell)はアメリカの作家ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説『氷と炎の歌』シリーズに登場する架空の家系である。スターク家は北部最古の重要な家系で、北部の大小の封臣の総領主であり、エイゴン1世に征服される前は数千年にわたり独立した北部の王であった。スターク家の紋章は白雪の大地を走る灰色のダイアウルフで、家訓は「冬来たる」(Winter is coming)である。

英國男星西恩賓在影集《冰與火之歌:權力遊戲》的劇照。(AP)
イギリスの俳優ショーン・ビーンがドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で演じたエダード・スターク(Eddard Stark)が反逆罪で処刑されるシーン。(AP通信)

中国経済の下降圧力が大きく、習近平国家主席の軍権が不安定との噂も広がるなか、薄瓜瓜がこの微妙なタイミングで投稿し、薄習関係を暗示する意味深な内容に、ネットユーザーからは「これは一体どれだけ酒を飲んだ後の投稿だ?」「薄熙来:悪鬼と高みを競うことを恐れず、覇王に一寸も譲らず」「唱紅打黑でどれだけの無実の人々を傷つけたのか?」といったコメントが寄せられた。また「瓜兄、この皇位は本来あなたのものだった。私が呂不韋になる機会はまだありますか?」「瓜兄は復讐を考えているの?狐の尻尾が見えてきたぞ!」との声も。

薄熙來(中)與其妻谷開來(左),兒子薄瓜瓜。(取自網路)
元中共中央政治局委員兼重慶市党委書記の薄熙来(中央)の息子・薄瓜瓜(右)が最近宜蘭の婿となり、台湾中で話題となった。左は薄瓜瓜の母・谷開来。(新浪網より)

薄瓜瓜は今年11月に台湾の宜蘭羅東の許家の令嬢と結婚。「紅三代」の背景と両親の中共官界での収監により、結婚のニュースが明らかになるとすぐにメディアの注目を集めた。11月23日に新竹南園で行われた結婚式で、薄瓜瓜は中英混じりのスピーチで、両親の薄熙来と谷開来の無実を訴え、彼らが「屈辱に耐え」「人民のため、大局のために犠牲になった」と公言。

その後間もなく、薄瓜瓜の名前のアカウントでの投稿で両親の冤罪を訴え、自身と家族に関する外部の噂を否定し、「薄習両家には一度も確執がなかった」と強調。薄家は海外に「億単位の資産」は一切なく、個人の実力で競争してきたと述べ、父・薄熙来には「一心不乱な仕事」「唱紅」「打黑」という「3つの過失」があったことを認めた。薄瓜瓜はさらに「ずっと中国のパスポートしか持っていない」と釈明した。

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