謝長廷氏、柯文哲氏起訴の証拠薄弱発言で物議 過去の事例で反論

前駐日代表の謝長廷氏(写真参照)は、柯文哲氏の起訴状における収賄の証拠が薄弱だと指摘し、与党・民進党陣営から異論が出ている。(柯文哲氏YouTubeチャンネルより)

総統府資政の謝長廷氏は28日、柯文哲氏の事件について、法律上の犯罪要件に関し収賄の証拠が確かにやや薄弱であると述べ、与党陣営から反発を招いた。謝長廷氏は30日夜、Facebookに再び投稿、「昨日の私の投稿が、批判の嵐にさらされたと聞いている。私はこのような批判には慣れている。基本的人権を守るため、私は世間から非難の的となった被告人の弁護を何度も行ってきた」と述べた。

謝長廷氏は、例えば40年以上前の美麗島事件は皆よく知っていると述べ、また29年前の宋七力事件は世紀の大詐欺事件と呼ばれ、13年に及ぶ訴訟の末、起訴状の証拠が次々と覆され、最終的に宋七力氏とその幹部全員が無罪となったと指摘。26年前の張素貞(陳進興の妻)事件では、最終的に殺人の証拠が成立せず、逃亡幇助罪の9か月の判決に変更されたと述べた。

謝長廷氏は、起訴には明確な証拠が必要であり、これは自身の一貫した信念だと指摘。実際、今回は柯文哲氏を弁護したわけではなく、単に起訴状の「証拠が薄弱」と指摘しただけだと説明。彼を批判する人々は、「証拠が薄弱でない、あるいは証拠が強固である」ことを証明すべきで、それが論理的であり、悪人を擁護したと非難するのは根拠のない中傷だと述べた。

編集:佐野華美 

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