完全輸入へ転換、スバルがタイ工場閉鎖を発表

完全輸入へ転換、スバルがタイ工場閉鎖を発表。
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スバルは先日、アジア太平洋市場の総代理店である陳唱国際有限公司(Tan Chong International Limited)と2019年に共同設立したタイ工場での組立業務の停止を発表し、わずか5年の生産の歴史に終止符を打った。

スバルのタイ工場は約50億台湾ドルの資金を投入して設立され、日本のスバル本社と同じ製造技術と標準化された作業工程で生産を行っていた。主力SUVのスバルフォレスターの組立を担当し、タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジアなど東南アジア諸国へ輸出し、東南アジア市場の需要を満たしていた。

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生産中止の要因は?

しかし今回のスバルタイ工場の操業停止は、タイでの生産中止を発表した2社目の日本の自動車メーカーとなった(1社目はスズキ)。公式発表によると、スバルタイ工場閉鎖の決定は、主に消費者の製品需要の変化によるものである。自動車市場でハイブリッド車への需要が日々増加する中、従来の内燃機関車の魅力が徐々に低下していることから、本社は生産拠点の配置を見直す必要があった。

もう一つの要因は、中国の自動車メーカーが東南アジア市場を激しく攻略していることで、より高いコストパフォーマンスを通じてタイの自動車市場シェアを急速に奪取し、市場競争を激化させている。このような環境下で、スバルはCKD生産を停止し、完全輸入車による方式でコストを削減する選択をした。また、スバルのタイ市場での低い販売台数も現地組立業務のコストを支えられなくなっており、過去10年間でスバルのタイ市場での年間販売台数は5,000台を超えたことがなかった。

将来に関しては、スバルはより新しい技術的優位性を持つ輸入車の導入に注力する。この戦略の調整はコスト削減に役立つだけでなく、最新モデルをいち早く導入することで、現地消費者の自動車製品に対するニーズを満たすことができる。 (関連記事: 【爆売れ】台湾のお土産の新定番!日本人観光客が虜になった「あのゴミ袋」とは? 関連記事をもっと読む

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編集:佐野華美

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