民衆党代理主席の黄国昌は8日、民進党新潮流派の重鎮である呉乃仁氏が昨年12月末の夜、中山北路二段付近の高級料理店で目撃されたとの告発を受けたと明らかにした。人材紹介業を営む陳董事長が接待し、席には台北地方検察庁の徐名駒検事正ら多数の検察官が同席していたという。黄国昌氏は「呉乃仁の政治的影響力は検察官までもが一目置くほどだ」と指摘。
黄国昌氏は、民進党派閥の実力者で、頼清徳総統が潔白を証明するために政治生命を賭けた呉乃仁氏について、台糖の土地を不当に安価で売却し、服役後も国家に与えた損失を返済せず、利息を含めると債務は1.74億元にまで膨らんでいると指摘。本日、経済委員会でこの件について質疑を行ったと述べた。
黄国昌氏は、呉乃仁氏が新潮流派という強力な政治的背景を持ち、頼清徳総統の支持も得ているため、台糖は苦慮していると指摘。台糖は呉乃仁氏名義の財産が見当たらないことを理由に隠蔽を図り、台北地方裁判所執行処も強制執行手続きを真摯に履行しようとしないと批判。納税者全体に損失を与えている与党の実力者が横行し、公平正義が失われていると非難した。
黄国昌氏は、本日の質疑で呉乃仁氏がBMW7シリーズの高級車で移動し、政界・財界の有力者と海峡会の高級店で頻繁に会食していることを暴露したほか、「呉乃仁の政治的影響力は検察官までもが一目置く」として、昨年12月末の夜、呉乃仁氏が再び中山北路二段付近の高級料理店に姿を現し、人材紹介業の陳董事長が接待、席には台北地検の徐名駒検事正ら多数の検察官が同席していたとの告発を受けたと明かした。
黄国昌氏は、廉政署長を務めた鄭銘謙法務部長に対し、徐名駒検事正らの検察官が検察官倫理規程に違反していないか、会食は誰が仲介し、最低料金6万元の個室の支払いは誰が行ったのか、席上で何が話し合われたのかと質問。これらの問題は鄭銘謙法務部長の回答を待つとともに、台湾の司法の独立性と検察官の職業倫理が試されているとし、民進党の実力者が関係しているために、また後退することになるのではないかと懸念を示した。
編集:佐野華美 (関連記事: 柯文哲、拘置所内で民衆党党首を辞任声明へ!台北地方裁判所が本日承認。 | 関連記事をもっと読む )
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