韓流やドラマの影響で、ソウルは現在、台湾人観光客の人気の観光地の一つとなっているが、新年期間中にソウルへの旅行を計画している読者は注意が必要だ。3月から、ソウル市政府は市内の公園や漢江沿岸での野生動物(ハトやカササギなど)への餌付けに対して罰則を適用し、最高100万ウォンの罰金を科すことになる。
コリアタイムズなど現地メディアによると、この新法令は昨年12月26日にソウル市議会で正式に承認。主な目的は、市民や観光客による無秩序な野生動物への餌付けを規制することで、この行為が地域の生態系や近隣の農業地域に重大な被害を及ぼしているためだ。
報道によると、この新法案の正式名称は「ソウル有害野生動物餌付け禁止条例」で、ソウル市政府に野生動物への餌付け禁止と違反者への処罰権限を与えている。法律で定める環境有害野生動物には、スズメ、カササギ、カラス、ハト、イノシシなど多くの種が含まれており、これらの動物は農作物を破壊するだけでなく、過剰繁殖により特定地域で環境問題を引き起こしている。
実際、ソウル市だけでなく、台北を含む多くの都市部で同様の問題を抱えている。台北市を例にとると、「台北市公園管理自治条例」第20条により、再三の警告を無視して鳥類に餌を与える者に対し、1,200台湾ドル以上6,000台湾ドル以下の罰金が科される。大阪住吉区の特定地域でも制限を設けており、野鳥への餌付けに対して最高50万円の罰金が科される。
ソウル当局の統計によると、市内でのハト関連の苦情件数は2020年の667件から、2021年に1,177件、2022年に1,325件と大幅に増加し、2023年には1,432件に達した。これらの苦情は主に、歩行者への支障、衛生問題(糞や羽毛)、そしてハトの死骸の処理方法などに関するものだ。
新規制は1月24日から施行され、罰則規定は3月1日から正式に実施される。ソウル政府は「餌付け禁止区域」内での餌付け行為を適時監視する。これらの区域には市内公園、国家機関、文化遺産周辺、そして漢江公園などの人気スポットが含まれる。3月以降にソウル旅行を計画している読者は十分注意し、うっかり餌付けをして高額な罰金を科されることのないよう気をつけてほしい。
編集:佐野華美 (関連記事: 民衆党が痛烈批判、頼清徳の独裁的権威体制に宣戦布告 「民進党は最も嫌な姿だ!」 | 関連記事をもっと読む )
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