台湾の漫画家・左萱氏が「芭蕉の芽」で第18回日本国際漫画賞銀賞を受賞。今回の国際漫画賞には95カ国・地域から716作品の応募があり、左萱氏は第2巻で優れた実力を発揮し。これは同氏が「神之郷」第1巻で第10回国際漫画賞銅賞を受賞して以来の快挙となる。
駐日代表処台湾文化センターの曾鈐龍所長は、李遠文化部長を代表して受賞を祝福した。李遠部長は昨年9月の訪日時に、漫画産業について重要な交流と視察を行い、漫画家議員の赤松健氏との初めての対談や、昨年10月に「-BLOSSOM-台湾漫画満開・百花繚乱」展を開催した角川武蔵野ミュージアムを視察したことを述べた。
文化部は2018年から2027年を「台湾漫画の新時代」の重要な10年と位置付け、政策支援と資源投入を通じて創作環境の最適化と産業生態系の健全化を継続的に推進していく方針を示した。
受賞作「芭蕉の芽」は1930年代の台北高校を舞台に、性格の異なる葉星橋と南城雲太郎の2人の学生が、形式的で堅苦しい校報の内容を打破するため、新しい雑誌「鐘之音」を創刊する物語を描いている。左萱氏の史料研究と繊細で独特な画風により、日本統治時代の台北高校生の学園生活と青春の姿が描かれている。
第18回日本国際漫画賞は、金賞1作品、銀賞3作品、銅賞11作品の計15作品が選出され、授賞式は今年3月に開催される予定。
編集:佐野華美 (関連記事: “台湾グルメの奇跡”の想いを込めて! 下北沢の台湾料理店「台湾綺鷄」が伝統の味を守る | 関連記事をもっと読む )
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