独占》賴清徳政権は保護費を支払うしかないのか? 呉釗燮が特別ルートで訪米、トランプ新安全保障チームと水面下で接触!

傳媒の取材によると、国家安全保障会議秘書長・呉釗燮氏は近日中に訪米しトランプ政権国家安全保障チームとの接触・調査を行う予定だと判明した。(柯承惠撮影)
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アメリカのトランプ大統領が20日にホワイトハウスに強力な形で復帰後、最初のアクションとして中国・習近平国家主席に電話をし、100日以内に北京訪問で習近平氏との会談を表明した。これにより米中台関係に変化が生じる見通しに。トランプ氏は台湾が米国の半導体ビジネスを「盗んでいる」と非難し、台湾は「保護費」を支払っていないと指摘。「暴力団でさえ保護費を取る」と強調した。トランプ氏の台湾に対する混乱した冷酷な発言に対し、賴清徳政権は単に保護費を支払う準備をするしかないのだろうか。

風傳の取材によると、賴清徳総統の指示の下、国家安全保障会議秘書長の呉釗燮氏は近日中に訪米予定。「特別なチャネル」を通じトランプ新政権の国家安全保障チームメンバーとの接触・調査を行い、米台ハイレベル戦略対話の継続を確認予定だ。短期の会談で任務を遂行した後、速やかに帰国するという。

韓國瑜氏が代表団を率いて式典参列、呉釗燮氏は水面下で接触

世界の注目を集めるトランプ氏の就任式において、台米関係も国民の関心の的となっている。表向きには、立法院長の韓國瑜氏が8人の台湾代表団を率いてワシントンDCを訪問。悪天候により第一キャピタルアリーナでの就任式参列となったが、室内の座席不足で「入場できない」状況となったが、外交部と駐米代表部の尽力により韓國瑜氏と駐米代表の俞大㵢氏は連邦議会議事堂内の解放ホール(Emancipation Hall)で式典を見学。他のメンバーは第一キャピタルアリーナ・VIPエリアで大画面を通じて式典を同時視聴した。5泊6日の強行日程で、トランプ氏の就任式参列の他、連邦議会議事堂・ワシントンDCの二大シンクタンクを訪問予定。

立法院長韓國瑜帶領的台灣代表團成員8人訪美,韓國瑜與駐美代表俞大㵢在國會山莊內的解放廳(Emancipation Hall)觀禮,其他成員在另一會場「第一資本體育館」(Capital One Arena)貴賓區,透過大螢幕同步觀禮。(韓國瑜臉書)
立法院長・韓國瑜氏が率いる8人の台湾代表団が訪米。韓國瑜氏と駐米代表の俞大㵢氏は連邦議会議事堂内の解放ホールで式典を見学した。(韓國瑜氏のフェイスブックより)

一方、水面下では政府も「台米安全保障ハイレベル」会談を密かに計画。国家安全保障高官は水面下で着実に動いており、呉釗燮氏は近日中に訪米し、「特別なチャネル」を通じてトランプ新政権の国家安全保障チームとの接触・調査を行う予定だ。この台米安全保障ハイレベルのチャネルは2019年に確立され、既に数年の実績がある。2023年2月には、当時の国家安全保障会議秘書長の顧立雄氏と外交部長の呉釗燮氏が訪米し、ワシントンDCからポトマック川を挟んだバージニア州北部にあるAITワシントン本部で会談。2024年8月下旬には、国家安全保障会議秘書長の呉釗燮氏と外交部長の林佳龍氏がワシントンDC近郊で「特別なチャネル」会談を行っている。 (関連記事: トランプ大統領就任後初の行動 「本日より米国には男性と女性しか存在しない...」:多様な性を終止宣言 関連記事をもっと読む

ルビオ氏の2つの台湾支持発言:ヤマアラシ戦略を支持、国際参加を後押し

国際戦略の専門家である譚耀南氏は風傳の取材に対し、「現政権の国家安全保障チームはトランプ政権の国家安全保障チームと『距離が近い』」と分析。トランプ新政権の国家安全保障チーム要人である国務長官のルビオ氏(Marco Rubio)は、対中強硬派であり台湾支持の重鎮でもある。ルビオ氏は15日の議会公聴会で2つの台湾支持発言を行った。「ヤマアラシ戦略」いわゆる、分散型の小型兵器によって中国軍に深刻な打撃を与えるような戦略を強く支持し、中国に侵攻のコストが得られる利益を大きく上回ることを認識させ抑止効果を達成する。次に、北京の「一つの中国」原則主張の如何に関わらず、米国は台湾の国際フォーラム参加を全力で推進する。