台風11号「ポードル」が急速に台湾へ接近している。台風の勢力は本日(11日)夜にも中規模台風へと発達する見通しで、早ければ深夜に海上警報が発表され、明日の日中には陸上警報が出される可能性もある。最新の進路予測では花蓮に上陸する確率が高く、東から西へ台湾を横断する恐れがある。すでに台湾各地で暴風の襲来率が8割を超えており、13日(水)が最も風雨の激しい一日となる見込みである。住民には厳重な警戒が呼びかけられている。
台風11号ポードル 花蓮上陸の可能性高まる
中央気象署によると、「ポードル」は現在、弱い台風としての上限規模にあり、本日中にも中規模台風へ発達し、その状態が1~2日続く可能性がある。進路はやや南寄りに修正され、上陸地点は宜蘭よりも花蓮となる可能性が高く、東から西へ台湾を横断する恐れがある。ただし、その後は高気圧の勢力の影響を受け、台湾に接近する際には再び勢力が弱まり、弱い台風か中規模台風の下限規模で上陸する見込みである。
台湾各地で暴風侵襲率が8割超え
最新の「120時間台風暴風襲来確率」によれば、すでに8県市で襲来率が80%を超えている。対象は苗栗、台中、彰化、南投、雲林、嘉義市、嘉義県、花蓮である。また、新竹市、新竹県、澎湖、台東、緑島では70%を上回っている。その他の主要都市でも、台北(56%)、新北(59%)、桃園(62%)、台南(65%)、高雄(52%)と高い数値が示されており、警戒を強める必要がある。
水曜日が最も風雨が強い見込み
気象署の予測によれば、「ポードル」は移動速度が速く、台湾への影響は約1日半から2日程度とみられる。12日(火)には東部で断続的な雨や風が先行して現れ、13日(水)に全土で風雨が最も強まる見込みである。東部、花蓮、南部山岳地帯では豪雨級の降水が予想され、北部でも大雨の可能性がある。中南部は台風が中央山脈を越えてから影響が顕著になる見通しだ。14日(木)には台風が次第に遠ざかり、午後以降に雨勢が弱まる見込みである。
気象署は、台風期間中は海上や山岳での活動を全面的に中止し、危険地域への立ち入りを避けるよう呼びかけている。台北都市圏では本日も38度の高温となる可能性があり、外出時は日焼け対策と水分補給が必要だ。台風の外側の環流が近づくにつれ、午後には雷雨や大雨、豪雨の恐れが高まり、防災準備を早めに整え、最新の予報に注意を払うことが求められる。
編集:柄澤南 (関連記事: 天気予報》台風11号(ポードル)発生 13日・14日に台湾接近の恐れ、週末の天気に影響も | 関連記事をもっと読む )
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