東京2025世界陸上の開幕を翌日に控えた9月12日、東京都中央区の旧東京高速道路(KK線)を舞台に前夜祭イベント「RUNS:INTO KK」が開催された。主催は東京都、共催は東京2025世界陸上財団と東京マラソン財団で、会場には約2500人が集まり、親子や学生ランナーが参加するランイベントやリレー企画が繰り広げられた。風傳媒も現場で取材し、熱気あふれる会場の様子を確認した。

オープニングはタレントのハリー杉山氏とフリーアナウンサーの長谷川朋加氏が務め、その後、親子ランやブース紹介に続いて「100m×1時間リレー ギネス世界記録チャレンジ」が実施された。女子100メートルハードル元日本記録保持者の寺田明日香(ジャパンクリエイト)をはじめ、多くの学生ランナーが挑戦に参加した。

午後5時半過ぎには小池百合子東京都知事が登壇。「いよいよ明日から世界陸上ですけれども、その前にギネスの世界記録に挑戦しようというこの瞬間、みなさん頑張ってください。そして世界記録を打ち立てることができれば、それは明日から始まります世界陸上のアスリートのみなさんに、すっごく強力な応援のメッセージになると思います。どうぞ頑張ってください。楽しみにしています」とエールを送った。

さらに「事前は雨の予報だったんですけど、毎日お祈りしていました。明日も開会式からお天気になりますようにと、みんなで祈りながら、そして素晴らしい大会になることを心から期待しています」と語り、会場の拍手を浴びた。知事はその後、ギネス挑戦のスターターを務め、沿道で競技を見守り、観客の声援に応えた。

銀座の旧KK線でギネス記録更新 小池知事「素晴らしい大会に」
挑戦の結果、従来の252人を超える256人がバトンをつなぎ、ギネス世界記録を更新。会場は大歓声に包まれた。寺田は253番目の走者として参加し、「たくさんの人が集まって、一緒になってギネス記録を更新できたのですごくうれしい。世界陸上の前日に盛り上がれたので、本番はもっともっと盛り上がってほしい」と喜びを語った。 (関連記事: 東京2025世界陸上を盛り上げる9日間 トップアスリートのトークと人気アーティストのライブが無料で楽しめる | 関連記事をもっと読む )

さらに「出られないのは悔しかったけど、もう切り替えています。出る選手をサポートしていきたいし、東京に海外トップ選手が集まるので、どんどん盛り上げていきたい」と、引退を控えた立場から大会への期待を語った。