9月13日、東京2025世界陸上競技選手権大会が開幕した。スポーツ用品大手アシックスジャパンはこれにあわせ、国立競技場や東京・丸の内仲通りで体験型イベントを展開し、観戦に訪れる市民やファンに向けてアスリートの魅力と最新テクノロジーを発信している。

国立競技場外苑門付近には「ASICS METASPEED EXPERIENCE」ブースが登場。トップ選手向けに開発されたランニングシューズ「METASPEED」シリーズの進化を紹介するとともに、今年の新モデル「METASPEED SKY TOKYO」「METASPEED EDGE TOKYO」に加え、片足わずか約129グラムとシリーズ史上最軽量を誇る最新作「METASPEED RAY」が展示された。

来場者は実際にシューズを手に取って軽さを体感できるほか、驚く様子を動画に収めることも可能で、SNS投稿者にはオリジナルステッカーが配布される。会場にはシューズを分解展示するコーナーもあり、カーボンプレートの仕組みなど構造を学ぶことができる。展示は21日まで毎日10時から20時まで一般公開される。

さらに、14日から16日までの3日間は、丸の内仲通りで「ASICS MOVE STREET」が開催される。「Feel like an Athlete(アスリートのように感じる)」をテーマに、競技直前の緊張感を味わう「静」、専用トラック約10メートルを実際に走る「動」、体験後の思いを記録する「解」の三つのエリアで構成。走行した様子は写真やアニメーション動画として持ち帰ることができるなど、アスリートの感覚を身近に楽しめる仕掛けが用意されている。

アシックスは大会期間中、日本オリンピックミュージアムを貸切って「ASICS House」を開設。選手や役員ら関係者専用の休憩施設とし、自社の歴史や最新技術、ブランド理念を展示した。世界中から集まる陸上関係者に自社ブランドを浸透させる狙いもある。
このほか、アシックスは「Feel like an Athlete」をコンセプトにした大会ライセンス商品も展開。オーバーシャツ(9,680円)、キャップ(5,280円)、ソックス(1,980円)の3品番を8月から直営店やオンラインで販売している。利便性と快適性を追求したアクティブウエアで、観戦時や日常生活に活用できるラインナップだ。
同社は世界陸連のオフィシャルパートナーとして、日本、オランダ、ベルギー代表や難民選手団に公式ユニフォームを提供。今回の大会には100人を超える契約選手が出場しており、ボランティアや関係者用のシューズやウェアもサポートしている。アシックスは「大会を通じて身体を動かす楽しさを広く伝え、健康で充実した日常につなげたい」とコメントしている。
東京世界陸上は9月21日まで国立競技場を中心に行われ、200か国・地域から2,000人以上の選手が参加。日本での開催は3度目で、東京では1991年以来34年ぶりとなる。
編集:柄澤南 (関連記事: 東京2025世界陸上を盛り「ASICS MOVE STREET」開幕 武井壮・石川佳純・江村美咲が語る世界陸上の魅力とは | 関連記事をもっと読む )
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