東京2025世界陸上競技選手権大会を記念した体験型イベント「ASICS MOVE STREET」が9月14日、東京・丸の内仲通りに登場した。ビジネス街の中心に特設トラックが出現し、街中でアスリート体験ができるユニークな試みとして注目を集めている。《風傳媒》も現場に足を運び、その臨場感あふれる様子を取材した。

イベントは「静」、「動」、「解」の3つのエリアで構成され、競技前の緊張からスタートの瞬間、そして競技後の解放感まで、アスリートの心身の変化を追体験できる内容となっている。

「静」のエリアでは、クラウチングスタートの姿勢を取って映像で確認できるほか、心音や観客の声など実際の競技前を思わせる音響が流れ、会場は本番さながらの緊張感に包まれた。続く「動」のエリアでは、10メートルのタータン走路を駆け抜け、実際にタイム計測やスローモーション映像を通じて自身の走りを振り返ることができた。最後の「解」のエリアでは、アシックスの最新テクノロジーを体感できる展示や、走行後の感想をカードに記入して共有するコーナーが設けられ、来場者が思い思いに体験を楽しんだ。

さらに、世界の舞台で活躍するアスリートのスタート前の緊張感(静)や走り出す瞬間の感情(動)、ゴール後の解放された心の動き(解)が体感できる仕掛けも用意されている。勝負に挑む前の感情や大舞台で耳に届く音などを体験できるほか、約10メートルのトラック仕様コースを実際に走り、その様子を撮影した写真やアニメーション動画を受け取ることもできる。

現場の説明員は「丸の内の街並みに溶け込みながら、気軽に陸上競技の魅力を味わってほしい」と語った。イベントは16日まで開催される。

編集:柄澤南 (関連記事: 東京2025世界陸上を盛り「ASICS MOVE STREET」開幕 武井壮・石川佳純・江村美咲が語る世界陸上の魅力とは | 関連記事をもっと読む )
世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp