東京スカイツリータウン・ソラマチで9月19日から21日まで開催された「ノルウェーシーフードフェス2025」が盛況のうちに幕を閉じた。会場には11店舗が集結し、ノルウェーサーモンやサバを使った限定メニューが提供されたほか、サーモン寿司誕生40周年とサバヌーヴォー5周年を記念して合計5,000食の無料配布が行われ、多くの来場者でにぎわった。
台湾市場への特別な感謝

イベントに合わせて風傳媒の取材に応じたノルウェー大使館水産部のヨハン・クアルハイム水産参事官は、まず台湾市場への思いを強調した。
「台湾は非常に大きな市場です。長年にわたりノルウェー産の水産物を愛してくださっていることに深く感謝したい」と語り、台湾の消費者がノルウェーサーモンやサバを支持していることへの喜びを示した。
さらに「今年は難しいかもしれないが、来年も必ずイベントを開催する。ぜひ台湾の皆さんにも東京に足を運んでもらい、新しいサーモンやサバの楽しみ方を体験してほしい」と呼びかけた。

イベントの意義と今後の展望
クアルハイム氏は今回のフェスについて「このイベントは日本の人々がノルウェー産の魚を味わい、体験できる場でした」と総括。サーモン寿司40周年やサバヌーヴォー5周年を祝うだけでなく、今後はより多様な魚種を取り入れ「ノルウェーの食の祭典」として発展させたいとの展望を示した。
また、ノルウェーの冷たい海に育まれた魚の魅力について「平均水温が6~14℃と低いため成長は遅いが、その分しっかり脂がのり、肉質はジューシーで旨みが濃い」と説明。ノルウェーサーモンが寿司のネタとして導入されて40年が経ち、日本の食卓に定着したことを振り返りつつ、「現在日本で消費されるサバの半数はノルウェー産であり、日本の食文化を支える存在になっている」と強調した。
盛況の手応えと今後への期待
会場の様子については「初回や昨年に比べて明らかに来場者が増えており、リピーターも多かった。サバヌーヴォーの解禁と同時期に開催することで、東京や日本全体で“秋の訪れ”を感じてもらえるイベントになった」と手応えを語った。
最後にクアルハイム氏は「スーパーで購入するだけでなく、調理法の違いや新しい味わいを体験できるのがフェスティバルの魅力。ノルウェーが誇るシーフードを通じて、日本とノルウェーの関係をさらに深めたい」と締めくくった。

3日間にわたり開催された「ノルウェーシーフードフェス2025」は、日本とノルウェーの食文化を結びつける特別なイベントとして、多くの来場者に鮮烈な印象を残して閉幕した。
編集:梅木奈実 (関連記事: 東京ソラマチ、「ノルウェーシーフードフェス2025」盛大開催 サーモン寿司40周年・サバヌーヴォー5周年で5,000食無料配布 | 関連記事をもっと読む )
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