中央気象署は9月23日午前8時30分、超強級の台風18号(ラガサ)の陸上警報を解除した。しかし、熱帯の活動は依然活発だ。気象専門家の賈新興氏によると、フィリピン東方沖の熱帯擾乱「92W」が今夜も発達を続けており、まず熱帯低気圧へ、さらに9月24日(水)から25日(木)頃にかけて台風20号(ブアローイ)へ発展する可能性が高いという。現時点ではルソン島方面に進む確率が大きいとみられる。
台風20号(ブアローイ)生成の見通し
賈氏は「92Wは発達条件を満たしており、今後48時間が生成のカギ」と指摘。順調に発達すれば台風20号として命名される見込みだ。進路はルソン島方向の可能性が高いが、5日以降は不確実性が増し、強度や転向については今後のデータ分析を待つ必要があるとした。市民には気象当局の最新情報に注目するよう呼びかけている。
今週の天気予報
- 9月25日(水):宜蘭・花蓮・台東、彰化以南で雨。午後は新竹以南でにわか雨の可能性。
- 9月26日(木):早朝は南花蓮、台東、恒春半島で短時間の雨。午後は竹苗以南の山地を中心に雨。
- 9月27日(金)~28日(土):早朝は宜蘭・花蓮・台東沿岸でにわか雨。午後は竹苗以南の山地や台東で局地的な降雨。
- 9月29日(日):午後は竹苗以南の山地で雨の可能性。
来週の天気予報
- 9月30日(月):午後は桃園以南で短時間の雨。
- 10月1日(火):午後は西部と宜蘭でにわか雨。
- 10月2日(水)~3日(木):午後は新竹以南で局地的な雨が続く見込み。
専門家の注意喚起
賈氏は「92Wの発達スピードや進路は5日先以降に大きく変わる可能性がある」と強調。住民や産業関係者は中央気象署の最新情報や特別警報を確認し、雨量や地形に応じた基本的な防災対策を準備するよう呼びかけている。 (関連記事: 台風18号「ラガサ」強烈化 22~23日に台湾全域で豪雨予想、休校・休業は21日夜判断へ | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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