東京六大学野球秋季リーグ戦は20日、神宮球場で第2週の初日が行われた。第1試合では明大が東大を6―0で退け、エース左腕・毛利海大投手(4年=福岡大大濠)が8回1安打12奪三振無失点の快投で初戦を白星で飾った。

続く第2試合では立大が法大に9―6で逆転勝利。序盤に4点を追う展開から中盤の集中打でひっくり返し、2年生外野手・小林隼(広陵)が4安打3打点の活躍でチームを勢いづけた。

明大は序盤から着実に得点を重ね、試合の主導権を握った。初回裏には小島大河捕手の適時二塁打で先制。三回裏には犠牲フライで追加点を挙げ、五回裏には田上夏衣内野手がソロ本塁打を放ちリードを広げた。六回裏には内野ゴロの間にさらに1点を加え、八回裏には宮田知彌外野手のソロ本塁打と犠飛で2点を追加。終始攻撃の手を緩めず、6-0で先勝した。

優勝争いを占う重要な一戦で、ともに白星スタートを切った明大と立大が存在感を示した。

初回、明大は小島大河捕手(4年=東海大相模)が左翼線への適時二塁打で先制。その後も犠飛などで得点を重ね、主導権を握った。毛利は直球に加えチェンジアップやスライダーを織り交ぜ、緩急自在の投球で東大打線を封じ込めた。「全勝するつもりで優勝を目指す」と語った左腕は、来月のドラフト会議で上位指名が期待されており、視察したスカウトからも「アマチュア屈指の左投手」と高い評価を受けている。
立大は中盤まで苦しい展開が続いたが、六回に小林の適時二塁打をきっかけに一気に3点を奪って逆転。さらに宮田や田上のソロ本塁打も飛び出し、打線のつながりで試合を制した。
秋季リーグは序盤戦から白熱。明大はエース毛利の圧巻投球で全勝優勝へ向けて好発進し、立大も粘り強い逆転劇で勝負強さを発揮。両校の白星スタートが、リーグ戦の行方に大きな影響を与えそうだ。
編集:柄澤南
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