りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON TIPOFFカンファレンスが9月22日、東京都千代田区の帝国ホテル「光の間」で開催され、B1全クラブの代表選手25名が登壇した。リーグは来月から発足10年目となる節目のシーズンを迎え、記念企画や新たな施策が示された。

今季は滋賀レイクスの游艾喆が唯一の台湾出身選手として2年目に挑むことも注目されており、国内外から関心を集めている。游艾喆が唯一の台湾出身選手として挑む2年目の戦いもまた、この節目のリーグに新たな注目をもたらしている。
冒頭で登壇したB.LEAGUEの島田慎二チェアマンは「B.LEAGUEは10周年という大きな節目を迎えた。これまで支えてくださったクラブ、選手、パートナー企業、そしてファンの皆さまに心から感謝したい」と述べた。そのうえで「来季から始まる『B.LEAGUE革新』に向け、このシーズンは極めて重要な助走となる。地域を元気にし、世界に誇れるリーグを築きたい」と強調し、節目の意義を改めて示した。

今シーズンのスローガンは「夢を語れ」。会場には大きなスローガンが掲げられ、節目の雰囲気を彩った。さらに公式テーマソングとしてGRE4N BOYZによる『OTAKEBI』が発表され、制作チームからは「観客が作り上げる会場の熱と重なる曲にしたい」とのメッセージが寄せられた。B1のフォーマットは従来の東・中・西の3地区制から東西2地区制に再編され、B2から昇格したアルティーリ千葉と富山グラウジーズを加え、過去最多の26クラブがレギュラーシーズンを戦う。各チームは60試合を行い、来年5月に予定されるチャンピオンシップ進出を目指す。開幕戦は10月3日、江東区に新設された「トヨタアリーナ東京」でアルバルク東京と昨季王者の宇都宮ブレックスが対戦する。

この日は10周年を記念した特別施策も数多く発表され、「B.LEAGUE星」「B.LEAGUEカード 10thアニバーサリーパック」などファンが参加できるプロジェクトが紹介された。またプロ野球の福岡ソフトバンクホークスとの共同企画も明らかにされ、スポーツの枠を越えたコラボレーションによって地域活性化と新たなファン層の拡大を目指すことが示された。リーグを支えるパートナー企業も発表され、トップパートナーのソフトバンク、タイトルパートナーのりそなグループ、イノベーションパートナーのインフロニア・ホールディングスをはじめ、多くの企業が名を連ねた。
放送・配信体制も大幅に拡充され、B1からB3まで全試合をバスケットLIVEで配信することに加え、NHK(地上波・BS・ラジオ)、J SPORTS、J SPORTSオンデマンド、スポーツライブ+、U-NEXT、Prime Video、さらにDAZNも新たに加わり、全国のファンが幅広く試合を視聴できる環境が整った。 (関連記事: Bリーグ・オールスターがもたらした64.8億円の価値 船橋開催で地域経済にも波及、EY Japanが試算公表 | 関連記事をもっと読む )
会場では代表選手が対戦カードごとに登壇し、それぞれ新シーズンへの意気込みを語った。NBAで6シーズンを過ごし、昨季から千葉ジェッツに加入した渡邊雄大は「1年目はけがが多くチームに迷惑をかけた。今年は全試合に出場し、すべての面で貢献したい」と抱負を語った。イベント後の取材では「Bリーグが発足したときは大学生で、日本にプロリーグができることがモチベーションになった。いまこうして自分が加わっていることを光栄に思う。しっかり盛り上げたい」と心境を語り、注目選手としてレバンガ北海道に加入した富永啓生を挙げ「シュート力は間違いなく日本で一番だ」と称賛した。
