東京臨海高速鉄道株式会社は10月1日、りんかい線の新型車両『71-000形』の営業運転開始を記念し、東京テレポート駅で出発式を開催した。同社開業以来初めての新型導入となる今回のデビューに、多くの鉄道ファンや関係者が集まり、盛大な拍手と歓声が響き渡った。

式典では、代表取締役社長の西倉鉄也氏が「新型車両『71-000形』は、新たなステージを象徴するものになる」と強調。従来の『70-000形』に代わる次世代車両として、安全性、快適性、バリアフリー、セキュリティ面で性能を大幅に向上させたことを紹介し、「2027年度上期までに全8編成・80両を導入する予定だ」と展望を語った。
新型『71-000形』は「優しい微笑み」をイメージした前面デザインと、海や都市を表現するブルーのグラデーションを採用。内装はホワイト基調にグレーとネイビーでまとめ、座席には都会的なブロック柄を取り入れるなど、洗練された雰囲気を演出している。さらに段差の低減やフリースペースの拡充、防犯カメラや非常通報装置の設置、空調性能の向上など、利便性と安心感を兼ね備えた設計が特徴だ。
当日は、テープカットに続き、新型車両の初運行を見守る出発式が行われた。りんかい線キャラクター「りんかる」も駆け付け、子どもたちと交流。車両がホームに入線すると大きな歓声が起こり、鉄道ファンが一斉にカメラを向けた。発車の瞬間、盛大な警笛とともに『71-000形』は走り出し、多くの人に見送られながら歴史的な第一歩を踏み出した。
りんかい線は新木場と大崎を結び、JR埼京線と直通運転を行うことで渋谷・新宿・池袋・大宮方面へのアクセスを担う重要路線。開業からまもなく30年を迎える中、次世代車両『71-000形』の導入は、臨海副都心エリアの発展を支える新たな節目となる。
<りんかい線公式サイト>https://www.twr.co.jp/
編集:柄澤南 (関連記事: 台北市で防空演習、7月17日実施へ MRT全駅「入場のみ」制限、全市で人と車両の通行規制 | 関連記事をもっと読む )
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