明日(3日)はドイツ統一35周年に当たる。ドイツ在台協会(German Institute Taipei)は先日、国家戯劇院で「2025年ドイツ建国記念レセプション」を開催した。外交部の呉志中政務次長、国家安全会議の呉釗燮秘書長、国民党の朱立倫主席ら与野党政界関係者、および米国在台協会のカリン・ラング副処長ら多国の駐台代表が招待され出席した。呉志中氏は会後、SNSを通じて、式典で台独双方の国歌が歌われるのを初めて見たとし、「台湾と欧州各国との関係が正常化に向かっている」と明かした。
外交部は昨日(1日)、報道資料で、呉志中氏が9月30日夜、2025年ドイツ建国記念レセプションに招待され挨拶したことを伝えた。呉氏は、台湾とドイツは自由・民主・人権・法の支配という価値を共有する緊密な協力パートナーであると強調し、連立政権協定における台湾への揺るぎない継続的支援に対しドイツ政府へ謝意を表した。また、ドイツ連邦外相ヨハン・ヴァーデフル氏が本年(2025年)8月の演説で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したことにも言及した。さらに、台湾は10月に第1回台北ドイツ会議および第2回台独民間フォーラムを主催する予定であり、関連行事は台独間の民間交流を促進し、地球規模課題に関する双方の共通理解を一層深める助けとなると述べた。
台独関係の活発な発展を明かす ディーツ処長「今回ドイツは歴史の正しい側に立つ」
外交部によると、ドイツ在台協会の所長カーステン・ティーツ氏は、同協会が設立25年来で最大規模の人員拡充を最近実施したと述べ、台独関係を重視するドイツの姿勢を強調した。あわせて、マックス・プランク台北センター(MPG)の盛大な開所や、台湾に拠点を置く270社のドイツ企業のうち40%が追加投資を計画している事実は、台独関係の力強い発展を物語っていると指摘した。さらに同氏は、第二次世界大戦終結から80年を経たいま、欧州と世界の民主と自由が再び攻撃を受けているとし、今回はドイツが「歴史の正しい側」に立つと強調した。
また、初来台し60人超の代表団を率いたザクセン州首相ミヒャエル・クレチュマー氏は挨拶で、台湾は面積こそ小さいがハイテク分野の要であると評価した。TSMCによるザクセン州での大規模投資を契機に、台独経済協力は新たな段階に入ったとして、科学・教育・文化など各分野での緊密な協力に謝意を示した。
外交部の説明では、今回のドイツ国慶レセプションでは、ザクセン州ライプツィヒ市の男声アンサンブル「amarcord」が台独双方の国歌を斉唱し、会場は最高潮の盛り上がりを見せたという。出席者は400人を超え、来賓同士の交流も活発で、近年の台独関係の一層の緊密化と友好を示す場となった。式典後、呉志中政務次長はフェイスブックに「双方の国歌斉唱は初めて見た。台湾と欧州各国との関係は正常化へ向かっている」と投稿した。
編集:柄澤南 (関連記事: インタビュー》トランプ復帰で米民主主義は崩壊するか?ドイツ元最高裁長官「無視された声を聞くことが分極化回避の唯一策」 | 関連記事をもっと読む )
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