台湾観光において日本市場で好調である。交通部観光署によると、日本からの訪台客数は9月25日に累計100万人を突破し、前年の秋に比べて約1か月早い達成となった。観光署は今後も「美食・自然・文化・都市レジャー」を軸にプロモーションを拡大し、年内さらなる成長を目指すとしている。
名古屋旅展で「Waves of Wonder」テーマ館
観光署の陳玉秀署長は9月25日、名古屋で開幕した日本旅展に代表団を率いて参加した。台湾館は「Taiwan – Waves of Wonder」をテーマに、観光の見どころや旅行商品、体験型展示を展開。来場者の関心を集め、会場は多くの人でにぎわった。
妻夫木聡がアンバサダーとして登場、新CMは10月公開
観光署はさらに、日本市場向け観光アンバサダーを務める人気俳優・妻夫木聡が9月26日に旅展に登場し、台湾の多様な魅力をアピールしたと発表した。妻夫木主演の新しいプロモーション映像は10月中旬から日本の各種メディアで公開され、秋冬の旅行シーズンに向けて放映される予定である。
訪台客数は前年を大幅に上回るペース
統計によれば、今年上半期の訪台外国人は前年同期比で10%増加し、日本人観光客は特に好調で11%超の伸びを記録した。昨年は10月下旬に100万人を突破したが、今年は9月25日で達成しており、市場の回復が加速していることが分かる。観光署は今後も多様なチャネルを通じてPRを展開し、さらなる日本人観光客の獲得を図る。
パイナップルケーキだけでない 日本人に人気の「超台湾土産」
台湾を訪れる各国の観光客はそれぞれ異なる嗜好を持つ。たとえば、フィリピンからの訪台客は46万7,000人以上にのぼり、旅行だけでなく医療や就労目的での滞在も多い。韓国人観光客の間では「台湾感性」と呼ばれる独特の写真文化が広がり、鉄皮屋や伝統理髪店、バイクなど台湾らしい風景と一緒に写真を撮るのが流行している。
一方、日本人観光客は「台湾小物」の買い物熱が高い。台湾に長年駐在してきた記者・福澤喬氏によれば、日本人には木漿紗製の「カラフル縁布巾」が人気だという。また、SNS「Threads」では、日本人観光客が台湾の雑貨店でステンレス製の平スプーンを大量購入しているとの投稿も話題になった。安価で耐久性が高い点が支持されている。
さらに、KOLの阿傑氏がFacebookページ「RJ 廉傑克マン」で紹介した寺院の供え物に用いられる「供品皿」も注目された。赤い丸皿に「龍鳳呈祥」と描かれた寺廟風の供物皿が、日本では1,300円で販売されており、同氏は「日本ではまるで高級品だ」と驚きを表した。
こうした現象に台湾の人々は驚きつつも、「日本人は本当に可愛い」と微笑ましく受け止めている。
編集:柄澤南 (関連記事: 【台湾旅行】台東の星空・稲穂・初日の出を満喫 2025年下半期おすすめイベント特集 | 関連記事をもっと読む )
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