国際NGOプラン・インターナショナルは、10月11日の「国際ガールズ・デー」に先立ち、イベント「PLAN GIRLS MOVEMENT 2025~未来のチカラになる言葉~」を10月8日に東京都港区のスパイラルホールで開催する。女の子のリーダーシップやジェンダー課題の解決に光を当てる取り組みの一環で、トークショーやライブ、来場者参加型の企画が展開される。
プランが8月に実施した全国調査によると、18〜25歳の若年女性の約3分の2が「漠然とした不安や焦燥感、憂うつ感」といったモヤモヤを抱えていることが判明した。就職や結婚・出産などライフステージの変化が重なる時期に加え、不確実性の高い社会情勢も背景にあるという。一方で、約6割の回答者が「誰かから励ましの言葉をもらったとき」「心に響く前向きな言葉に出会ったとき」に不安が和らいだ経験があると答えており、言葉が若者の心を支える重要な要素となることが浮き彫りになった。
山本美月さんやあっこゴリラさんら登壇、若年女性の不安に「言葉」で寄り添う
こうした結果を踏まえ、今年のテーマは「未来のチカラになる言葉」に設定された。当日は俳優・モデルの山本美月さん、ラッパーのあっこゴリラさん、ラジオパーソナリティのクリス智子さん、フリーアナウンサーの尾崎里紗さんらをゲストに迎えたトークショーを実施。トークの後には、あっこゴリラさんによる音楽と歌詞でエンパワーするライブパフォーマンスが披露される。出演者は「言葉」を通して若い世代の悩みや将来への不安と向き合い、来場者に一歩を踏み出す力を届ける。
会場ではゲストと来場者全員で共作するメッセージボードや、前向きなフレーズをあしらったステッカーが入手できるカプセルトイ、賛同インフルエンサーによるチャリティバザー、未来プランやリーダーシップを考える展示など多彩な企画を展開。誰もが「未来のチカラになる言葉」と出会える場を目指す。
ステージコンテンツは事前申込制で、対象は25歳以下の女性(小学生は16歳以上の同伴者が必要)、定員は50名。応募は10月6日17時まで専用フォームで受け付ける。会場コンテンツは申し込み不要で誰でも参加可能。
ゲスト陣も多彩だ。山本美月さんは俳優・モデルとして数多くの映画やドラマに出演。あっこゴリラさんはラッパーとして多様なコラボや社会的テーマに挑戦し続け、ライブで強いメッセージを発信する。クリス智子さんはJ-WAVEの人気ナビゲーターとして知られ、暮らしやアート分野で幅広く活動。尾崎里紗さんは元日本テレビアナウンサーで、現在はフリーとして福岡県のふるさとPR大使など多方面で活躍している。
「国際ガールズ・デー」はプラン・インターナショナルの働きかけで国連により制定された国際的な記念日で、女の子の権利やエンパワーメントを社会に呼びかける機会となっている。同団体は世界80カ国以上で活動し、不平等の原因を明らかにしながら子どもや若者を支援している。今回のイベントもその一環として、世代や性別を超えて多くの人に気づきを促すことを狙う。
編集:佐野華美
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