台湾・花蓮県光復郷が台風18号によって甚大な被害を受ける中、台湾国内では「鏟子超人(シャベル超人)」と呼ばれるボランティアが連休を利用して現地で復旧作業に参加し、インターネットを通じた募金活動も広がっている。その動きは海を越えて日本にも波及し、名古屋駅前では日本人が横断幕や紙の掲示を掲げて「台湾を応援する」と呼びかける姿が目撃され、台湾のネットユーザーから「感動した」との声が相次いでいる。
名古屋駅前での光景
台湾からの旅行者が名古屋駅前で偶然目にしたのは、「天佑台湾(台湾に神のご加護を)」と書かれた横断幕を掲げた一団だった。よく見ると、これは花蓮の災害支援を目的とした募金活動であり、その様子を撮影した写真や動画がSNSでシェアされ、大きな反響を呼んだ。

活動を主導したのは「日台青年交流会」
その後、この活動が日本の民間団体「日台青年交流会」によって発起されたことが判明。同団体は長年にわたり日台友好の推進に尽力しており、代表の加藤秀彥氏もSNS「Threads」に花蓮・光復郷の被害状況を伝える投稿を行った。加藤氏は「台湾は日本にとって大切な友人」であると強調し、被災者支援と祈りの気持ちを表明した。
台湾ネットユーザーの反応
加藤氏の投稿動画には多くの台湾ユーザーがコメントを寄せ、「日本人よ、あなたたちは一体いつまで覚えていてくれるの?」「ありがとう日本、台日は永遠の友」「大好きな日本、感謝します」といった感謝の言葉やユーモラスな声が相次いだ。
花蓮の災害をめぐる支援の輪は、台湾国内にとどまらず、日本でも市民レベルで広がりを見せており、改めて台日両国の絆の深さを示すものとなっている。
名古屋駅前で花蓮水害 被災者支援の街頭募金活動を実施しました!
— 日台交流・台湾小話(加藤秀彦) (@taiwan_ss)September 28, 2025
多くの方が足を止めて募金していただきました。
天佑台灣pic.twitter.com/kOoy59MEtQ
編集:梅木奈実 (関連記事: 台湾・花蓮で再びせき止め湖越流の恐れ 残水3100万トン、決壊リスク高まる専門家警告 | 関連記事をもっと読む )
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