中国の圧力が「逆効果」?謝金河氏が分析 浜崎あゆみ公演中止と高市首相支持率

渡航禁止令から日本の歌手のコンサート中止まで、日中関係の緊張が続く。写真はイメージであり、ニュースの個別案件とは関係ありません(写真/AP通信提供)
渡航禁止令から日本の歌手のコンサート中止まで、日中関係の緊張が続く。写真はイメージであり、ニュースの個別案件とは関係ありません(写真/AP通信提供)

中国によるさまざまな圧力や軍事的威嚇の中で日中関係が緊張を続けるなか、「平成の歌姫」こと浜崎あゆみの上海公演が「中止」されたことも波紋を呼び、国際的な注目を集めている。

これについて、財信メディアグループ董事長の謝金河氏は2日午後、フェイスブックに「日本の強運は上昇、『ミセスワタナベ』は退場!」と題した投稿を行い、ウォール・ストリート・ジャーナルの社説が「中国による日本へのいじめは、世界に教訓を与えた」と報じたことに言及した。こうした圧力の手法は台湾人にとってはなじみ深く、多くの『シナリオ』がすでに上演されてきたとし、「中国の圧力が強まるほど、相手国の支持率は上昇する」と指摘した。

謝氏は、日中関係が悪化して以降、高市早苗首相の支持率が上昇し、若者の支持も拡大していると分析した。さらに、中国が渡航自粛を呼びかけて日本観光を圧迫しようとしているものの、日本の観光業者が台湾の業者のように政府を批判するケースはほとんどないとし、例外的に声を上げる一部業者については「中国人による一貫経営の企業であることが明らかになっている」と指摘した。

謝氏はまた、高市首相が近ごろ「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という発言で流行語大賞を受賞したことにも触れた。さらに、高市首相が1日、東京で開催された「未来投資イニシアチブ(FII)」会合に出席した際、人気アニメ『進撃の巨人』の名セリフを引用し、アラブの投資家に向けて「いいから黙って全部オレに投資して」と呼びかけ、そのユーモアと機知が高い評価を受けたと紹介した。

中国の圧力について、謝氏は上海公演が中止となった浜崎あゆみも、自身のSNSで「14,000席が空席だったにもかかわらず、世界中のTAの皆さんからたくさんの愛を感じ、私にとって忘れられない最高のステージの一つとなりました。この舞台を実現してくれた中国と日本のスタッフ約200名、バンドメンバー、ダンサーの皆さんに心から感謝しています」と発信したことに言及した。浜崎は中国に滞在していたにもかかわらず、その発言は力強く、高市首相と並んで、2人の日本人女性が世界の注目を集める存在となったと指摘した。

謝氏は今後の世界情勢について、引き続き大きな変化が起きる可能性があるとし、米国は来年も利下げを続け、日本は利上げに転じるとの見方を示した。日本は長期にわたる低迷の時代を経験し、長年に及ぶマイナス金利、ゼロ金利政策の中で、「円を借りてドルを買う『ミセスワタナベ』」が国際金融市場の象徴的存在となっていたが、こうした状況も変わりつつあると述べた。

さらに、市場の動向について、ビットコインが12万5,900ドルから約8万ドルまで下落したことに触れ、これは低金利資金による投機資金の縮小を意味すると分析した。さらに、日本の10年物国債利回りが1.868%に上昇し、中国の10年債利回り(1.83%)を上回ったことを指摘。30年物国債ではすでに日本が中国を上回っており、これは30年にわたるバブル経済後の調整を経て、日本がデフレ経済の「バトン」を中国に渡したことを意味すると述べた。

謝氏は総括として、「失われた30年」を経た日本は徐々に「普通の国」へと回復しつつあり、今後は金利が0.25%から段階的に上昇し、長らく下落していた円も下げ止まり、やがて緩やかな円高に向かうとの見通しを示した。その上で、日本の防衛産業、軍需産業、半導体産業チェーンは今後大きく成長し、日本市場への投資が世界の新たな焦点になると結論付けた。

世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp 

最新ニュース
『ウォール・ストリート』が注目する投資はポケモンカード?利益率3800%急騰、専門家は「ポケカバブル」に警告
台湾は米国の「中国抑制の切り札」か 台湾大・明居正名誉教授が警告 米国が台湾を放棄すれば財政崩壊の恐れ
第26回東京フィルメックス、各賞決定 最優秀作品賞は『サボテンの実』 観客賞は『左利きの少女』
トランプ氏が「台湾保証実施法案」に署名 台湾側は米台関係を「インド太平洋安定の基盤」と評価
衆院25議席削減で与党が合意 自民党内に「あまりに粗暴」と批判も
日本、フィリピンに「03式地対空ミサイル」輸出を検討 南シナ海防衛強化を支援
トランプ氏、台湾保証実施法案に署名 米台外交40年のタブーを突破か?5つの注目ポイント徹底解説
台湾国家安全局「米中対立は管理段階へ」 中国は日本への圧力を維持
台湾・蕭美琴副総統が異例の発言 米軍が台湾要員訓練を支援と認める「抑止と自衛のため」
NORQAIN、新アンバサダー発表 岡慎之助・楢﨑智亜選手らが「挑戦」を語るスペシャル対談公開
UNRWA保健局長がガザの深刻な人道危機を訴え 停戦から1カ月、それでも「戦争は終わっていない」
三交イン、九州初進出 2027年秋、「三交イン Grande 熊本」開業へ
賴清德氏の米国経由訪問、林佳龍氏「米国は支持姿勢へ転換か」日中対立は長期化と指摘
「中国版NVIDIA」の寒武紀、オリジナルNVIDIAに対抗可能か? 学者が語るそのチップの実性能「旧モデルの8割止まり」
鳳梨酥でも、茄子袋でもない! 日本人社長が台湾で「台糖一号砂糖」を大量購入後、特製記念品も送られ台湾人も驚愕:羨ましい!
高市早苗氏の「サンフランシスコ平和条約」発言に中国が反発 台湾外交部が背景説明「中国は台湾を代表できない」
浜崎あゆみ最終公演に潜む「1つの原因」!ファンは空席での公演を懸念、陳其邁氏と蔣万安氏が台湾での追加公演を熱望
「日本人の台湾観」世論調査結果公表 68.5%が「日台関係は良好」 イメージは「親日的」が最多
論評:2014年に柯文哲氏を支えたのは誤りだったのか 2024年に追い込んだのは正しかったのか
米軍カリブ海作戦で「生存者射殺」疑惑 トランプ氏、国防長官を擁護「全員殺害の命令は出していない」
COP30で浮き彫りに 中国主導で加速する「グローバルサウス」再エネ革命
李忠謙コラム:ウクライナがトランプ氏に「売られた」時、台湾はどれほど危険な状況に陥るのか
リム・カーワイ監督デビュー作、15年ぶりに復活『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』デジタル・リマスター版 国内外から絶賛コメント集まる
中国当局、世論の「ネガティブ感情」も規制対象に 経済低迷の中で進む感情統制
築地再開発、総事業費9,000億円規模に 2030年代前半の開業目指す
映像で地域を世界へ ビジュアルボイス・FROGLOUD・JTB総合研究所3社が地域活性で連携協定
冬限定「いちご×ショコラ」アフタヌーンティー 三井ガーデンホテル3施設で登場
人物》台湾・台北市長選に吳怡農氏が出馬表明 民進党内に波紋
桜田ひよりさん・吉川愛さんがスタジオツアー東京初のアンバサダーに就任
NBA「2025/26シティ・エディション」発売 名作デザインを現代風に再構築
磐梯町が台湾メディア向け観光誘致を強化 町長「台湾の皆さまを歓迎」 紅葉・食・文化で魅力発信
南アジアを直撃したサイクロン・ディトワで死者900人超 インドネシアでは食料略奪、スリランカは大津波の悪夢再び
フェアモント東京「DRIFTWOOD」が新章へ、世界的バーディレクター齋藤秀幸氏起用 バーエリアが刷新
リッチモンドホテル浅草、12月1日リニューアルオープン 和の美意識と北欧の心地よさが調和した空間へ
エヌビディアCEOが全社員に宣言「AIを使わない仕事は時代遅れ」 社内業務もAI化へ「全プロセスを見直す」
台湾は「次のウクライナ」か 英紙ガーディアン警告 トランプ氏の「弱腰」が台湾危機を招いているのか
アコメヤ トウキョウ、約300商品から選出「ごはんのお供番付2025」を発表、横綱はこの商品
トランプ氏のウクライナ和平案に中国が注視 台湾戦略に転用か
台湾・桃園空港「第3ターミナル北コンコース」試運転開始!年間旅客処理能力は580万人増加 第1便の試験運航スケジュールは?
浜崎あゆみ、上海で無観客ステージ完走「空席ライブ」の写真公開 「最も忘れられないショー」
中国の対日強硬はなぜ?台湾安全保障当局が分析「経済悪化が背景」
張鈞凱コラム:2027年に台湾を武力統一する必要はあるのか
中国の対日批判続く 台湾の安全保障関係者が「次の動き」を分析
【新新聞】日台AIデータセンター、百億規模の投資が北海道へ 投資チームは同じ顔ぶれ
専門家が読み解く》習近平氏の軍権は不安定なのか?台湾有事「2027年武力統一説」の真相と中国の軍事目標
西新宿がアートイルミネーション空間に 「Shinjuku Neon Walk」開催、12月31日はカウントダウンイベントも
「TAKANAWA GATEWAY CITY CHRISTMAS」初開催 高輪ゲートウェイの街が光に包まれる
『エコノミスト』誌が警鐘 中国がEVの次に狙う「自動運転」と「新薬」覇権の衝撃
世界初の個別化遺伝子編集治療 希少疾患の未来に新たな扉を開く
『フォーリン・ポリシー』が選ぶ2025年の「十大感謝理由」:幸い中国は台湾を攻撃しなかった、トランプの「無能」に感謝