日本在住のメイクアップアーティストで、文化服装学院講師である韓昕融。漫画『ラブリーレッスン(咲坂芽亜)』からインスピレーションを受け、幼い頃から他人の自信を高めることを志し、主人公の「Yuri」の名前を自身のメイクアップアーティスト名としている。高校時代からメイクアップへの情熱と才能を発揮し、2025年3月には日本で個人スタジオを正式にオープンする予定で、パーソナルのメイクアップサービスの提供に注力する。彼女のクリエイティブな理念は自己の限界突破を強調し、積極的にテクニックを共有することで、生徒やクライアントから高い支持を得ている。『風傳媒』のインタビューでは、日本での経験とキャリアについて、ユーモアを交えながら語り、優れた専門性と親しみやすさを見せた。 韓昕融は高校時代からメイクアップとスタイリングへの強い興味を示していたが、このキャリアパスは偶然と転機に満ちていた。中学時代にコスプレへの愛着からメイクアップを独学で始め、徐々に自身のスタイルを確立していったと語る。美容科に入学後、すぐに特別な才能を発揮。高校2年生の時にはメイクアップ講座を開催し、3年生になる頃には台北と台中でそれぞれ2回の大規模イベントを開催し、他の高校でも講師として招かれた。美容科で優れた成績を収めながらも、ファッションデザインへの夢を諦めることなく、後に日本の文化服装学院専門学校および大学院に進学して夢を追い続けた。
より良い成果を目指して 今年スタジオをオープン
これまでの経験を振り返り、韓昕融は課題もあったものの、全体的に恵まれていたと語る。「多くの人は私の人生が順調だったと思っているでしょうが、実際には困難もありました。特に来日当初は、家族との間で多くの葛藤や議論があり、本当に自分が世界で一番苦しい人間だと感じていました。」しかし、日本での留学を始めてからは、すべてが順調に進んでいったという。大学院での経験について、「クラスメートの中には3回受験して合格した人もいましたが、私は一発で合格し、予定通りに卒業できました。」2025年にはスタジオをオープンし、新たなステップアップを迎える。
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就職活動においても、彼女の幸運は続いた。「9月、10月に試験を受け、すぐに内定をいただきました。しかも、それはコロナが始まったばかりの2020年で、多くの人が就職に苦労している時期でしたが、私はスムーズに進みました。」その試験について、印象に残るエピソードも語ってくれた。「パターン作りの試験が終わった後、自分の運を試してみようと思って、UFOキャッチャーに挑戦しました。」と笑いながら、「100円だけで超大きなぬいぐるみを取れたんです!本当に運が良いと感じて、そのまま大きなぬいぐるみを持って帰りました。」
漫画『ラブリーレッスン』から影響を受けて 他者の変化のきっかけになりたい
漫画の主人公のように、他者の変化のきっかけとなり、それぞれが持つ輝きを見つけ出す手助けをしたいと語る。「一人一人の変化のきっかけとなり、より自信を持って生きられるよう支援したいです。」最も重要なのは、自身の努力を通じて重要な理念を伝えることだという。「自分を制限しないでください。メイクアップでも人生でも、誰もが自分の好きな姿を追求すべきで、いわゆる『似合う』という概念に縛られるべきではありません。」さらに、SNSを通じてメイクアップ・ファッションデザイン・イラストなどの趣味を共有し続け、これらのクリエイティブな活動により多くの時間を費やしたいと考えている。
インタビューの際、重たい「道具」と大きなバッグを持って新宿駅近くのカフェで『風傳媒』の取材に応じた彼女は、自身の経験を語る際に常に自信に満ち、人生経験を「幸運」という言葉で表現し続けた。しかし、そこには彼女の絶え間ない努力と研鑽が垣間見え、このキャリアがいかに容易ではなかったかを物語っている。インタビュー中、彼女の仕事の進め方や案件の取り組み方を聞いて、記者が「一日は24時間しかないのでは?」と驚きの声を上げるほどだったが、時間を最大限に活用できることは、彼女の言う「やると決めたことは必ず成功させる」という驚くべき意志の強さを象徴している。