埼玉西武ライオンズは22日、台湾プロ野球・統一ライオンズの外野手、林安可と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は73。広池浩司球団本部長は林について「伸びしろのある選手だ」と評価し、加入を歓迎した。

林は1997年5月19日生まれ、身長184センチ、体重90キロの左投げ左打ちの強打者で、長打力を最大の武器とする。今年6月には台湾プロ野球(CPBL)通算100本塁打を達成し(史上27人目)、シーズン終了後にはポスティングシステムを申請していた。
契約内容は公開されていないが、一部メディアは2年契約に一定条件で1年延長される可能性があり、年俸と移籍金を含めた総額が400万米ドル(約6億2000万円以上)に達するとの見方を報じている。
球団を通じて林は、「今回、このような機会をいただき本当に感謝しています。日本の野球に挑戦できることを心からうれしく思っていますし、自分の持ち味をしっかり発揮できるよう、日々ベストを尽くして取り組んでいきます。新しい環境での挑戦になりますが、必ず良い結果につながると信じています。チームの勝利に貢献できるようがんばります」と述べ、新天地での決意を示した。

広池球団本部長は、林がCPBLで本塁打王・打点王のタイトルを獲得し、台湾代表でも中軸を務める長打力を高く評価しているとし、「NPBに挑戦するにあたり、高いレベルの投手に対応するための努力を惜しまない姿勢にも大きな魅力を感じました。その林安可選手を獲得できたことを、本当にうれしく思っています」と期待を寄せた。
一方で、西武は台湾選手の獲得にも積極的な姿勢を見せており、10月には台湾電力の22歳投手・王宇傑に契約金28万米ドル(約884万台湾元)を提示していたことも明らかになっている。王は26日、屏東での試合後の取材でオファーを断ったと語り、「迷いはありました。提示は悪くなかったのですが、2〜3日で決めました」と説明した。
西武側は日本の税制、通訳、寮や飲食面のサポートについて情報を提供し、提示後には球団幹部が台湾に赴いて状況を確認したという。王は今回の判断について、「日本は物価が高いですが、新人選手は寮に入れるのでお金を節約できます」と述べた上で、「もし来年も声をかけてもらえるなら、行くと思います」と話し、将来的な可能性を残した。
編集:小田菜々香
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