トップ ニュース 習近平氏「台湾回帰は戦後秩序の一部」 台湾・卓栄泰行政院長「2300万人に『回帰』の選択肢はない」と反論
習近平氏「台湾回帰は戦後秩序の一部」 台湾・卓栄泰行政院長「2300万人に『回帰』の選択肢はない」と反論 行政院長の卓榮泰氏が25日、立法院での質疑前に取材に応じた。(写真/柯承惠撮影)
中国の習近平国家主席は24日、米国のドナルド・トランプ大統領と電話会談を行い、中国国営通信「新華社」が公開した会談文によれば、習氏は台湾問題に関する中国の原則的立場を説明し、「台湾の中国への回帰は戦後国際秩序の重要な構成部分だ」と強調した。これに対し、台湾の卓栄泰・行政院長は本日、立法院での質疑に出席する前に取材に応じ、「台湾は完全な主権独立国家であり、2300万人の国民には『回帰』という選択肢は存在しない」と明言した。
『新華社』によると、習近平氏はトランプ氏との電話会談で台湾問題における中国側の原則立場を示し、台湾の中国への回帰が戦後国際秩序の重要な一部であると主張した。また、「米 中はかつてファシズムや軍国主義と共に戦った歴史があり、現在こそ第二次世界大戦の勝利成果を共に守るべきだ」と述べたという。
卓栄泰氏は、「われわれも今回のような国際社会における重要な対話には注目している」と述べつつも、「中華民国台湾は完全な主権独立国家であり、2300万人の国民に『回帰』という選択肢はない。これはきわめて明確だ」と強調した。さらに、「台湾は世界の台湾であり、地域安全保障や技術・経済発展の面において世界にとって極めて重要な存在だ。したがって『現状維持』は、国際社会が注視する共通の課題になっている」と述べた。
卓栄泰氏 はまた、「中国はいかなる形でもこの現状を破壊することはできない。だからこそ、われわれは自らの自衛能力を強化し、世界の民主主義国家と共に立つ必要がある」と語った。
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