Nothing、Android 16対応の「Nothing OS 4.0」正式版を配布開始

NothingがAndroid 16対応の「Nothing OS 4.0」正式版の配布を開始し、操作性やAI機能を大幅に強化した。(写真/Nothing Japan PR事務局提供)
NothingがAndroid 16対応の「Nothing OS 4.0」正式版の配布を開始し、操作性やAI機能を大幅に強化した。(写真/Nothing Japan PR事務局提供)
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生成AI機能や操作性向上など多数のアップデートを導入

ロンドンを拠点とするコンシューマー・テクノロジーブランドのNothingは21日、Android 16に対応した「Nothing OS 4.0(正式版)」の配布を開始した。Nothing OS 4.0は、同社独自のアイデンティティを反映したデザインを維持しながら、前バージョンであるNothing OS 3.0を進化させ、よりパーソナルでインテリジェントなフレームワークを導入した。生成AIを活用し自然言語で作成できるEssential Appsなど、次世代の創作体験に向けた基盤も備える。

今回のアップデートでは、配車や配達などの状況をリアルタイムで確認できるライブアップデート機能を強化し、ロックスクリーンやGlyphインターフェース上での表示に対応した。Android 16のライブアップデートに対応するアプリは、今後Glyphでの表示にも対応する予定だ。

新たに導入された「エクストラダークモード」では、消費電力を抑えながら深い黒と高いコントラストを実現し、通知やクイック設定、アプリドロワーなど各所で視認性を向上させた。さらに、タッチやスワイプ、ジェスチャーなどインタラクションデザインを刷新し、音量調節時の触覚フィードバックやアプリ起動・終了時のアニメーション改善など、操作全体の触感と没入感を高めている。

また、天気や歩数計などに対応する1×1および2×1サイズのウィジェットを新たに追加し、限られたスペースでも必要情報を効率よく表示できるようになった。複数アプリをフローティング表示できるポップアップビューも強化され、画面スワイプによるアプリの拡大・縮小が直感的に操作可能になった。アプリドロワーでは、使用頻度の低いアプリを非表示にしてホーム画面を整理する機能も追加された。

Phone(3)ユーザー向けには、Flip to Glyphのコントロール改善、誤操作防止機能の向上、新しいHourglassやLunar CycleといったGlyphトイの追加など、独自機能も拡充された。Nothing Galleryでは、Glyph Mirrorで撮影したセルフィーも保存できるようになっている。

Nothing OS 4.0はPhone(3)から配布が開始され、そのほかのモデルにも順次提供される予定。ただしNothing Phone(1)は対象外で、アップデートは提供されない。

Nothingは2020年にロンドンで創業し、人間中心のデザインと創造力の再発見を掲げてきた。スマートフォンやオーディオ製品などで独自のアプローチを展開し、世界300万人以上のコミュニティと協働しながら開発を進めている。同社の累計売上は創業から4年で10億ドルを突破したという。

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