台湾・台東県太麻里で10日午前4時、「2025台湾国際バルーンフェスティバル」唯一の夜明けイベント「曙光光雕音樂會(曙光ライトショー音楽会)」が開催され、幻想的な朝のひとときを演出した。
会場となった太麻里曙光園区には、五つの色鮮やかな熱気球が登場。夜明け前の紺碧の空の下、地元バンド「都市小島」による軽快な演奏が響く中、熱気球が音楽に合わせてゆっくりと立ち上がり、ライトアップがリズミカルに点滅した。やがて空は茜色に染まり、太陽が水平線から顔を出すと、海面に熱気球の影が映り込み、息をのむような光景が広がった。
この貴重な瞬間を写真に収めようと、多くの熱気球ファンやカメラ愛好家が徹夜で詰めかけた。参加者からは「音楽と海風、そして朝焼けが一体となったこのイベントは、今年最高の夏の思い出になる」といった声も聞かれた。
今回のライトショー音楽会に参加できなかった人も、落胆するには及ばない。フェスティバルは8月21日まで続き(火曜定休)、鹿野高台では毎朝と夕方に各国のバルーンによる展示飛行が行われている。現地で係留飛行のチケットを購入し、熱気球に実際に乗って上空からの景色を楽しむことも可能だ。
さらに、池上大坡池や台東市内の国際ランドマークを舞台にした光雕音楽会が、今後7回開催される予定。鹿野高台では、ドローンとのコラボ演出やアーティストによるライブパフォーマンスも予定されており、夏の夜を彩る一大イベントとして注目されている。
台湾国際バルーンフェスティバルは、毎回異なるテーマで展開され、光と音、そして空の芸術が体感できる唯一無二のイベントだ。夏休みの計画がまだ決まっていない人は、公式サイト(http://balloontaiwan.taitung.gov.tw/)やSNSで詳細を確認し、台東で忘れられない夏の思い出を作ってみてはいかがだろうか。
編集:佐野華美 (関連記事: 【台湾旅行】台東の星空・稲穂・初日の出を満喫 2025年下半期おすすめイベント特集 | 関連記事をもっと読む )
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