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論評:日中外交戦の応酬で存在感を誇示? 呉釗燮氏が再び前面に 外交部は最近、公式Threadsアカウントで「魔法部のケンカ王」とも呼ばれる呉釗燮氏の写真をシェアした。(写真/台湾外交部Threadsより)
日中間の外交的対立が激しさを増す中、中国外務省の林剣報道官が最近、SNS上で「中国に挑む者は頭破血流(血まみれになる)」と発言した。これに対し、台湾の国家安全会議秘書長・呉釗燮氏が、まるで中国の“プロパガンダ発信機”を模したかのような図カードを使って反論。「公然たる覇権主義だ」と批判し、カードには皮肉を込めて「中華人民共和国・雑談発言人」と署名した。かつて“外交部のケンカ王”と呼ばれた彼が、あえて自らの品位を引き下げるような応酬に出たことが、台湾の「有事フレーミング」を過剰に刺激しているとの指摘もある。
台湾には本来何もなく、日中が勝手に揉めているだけでは? 日中の緊張は急速に高まり、どちらが先に引くかの「チキンゲーム」に突入している。日本の高市早苗首相は長年の「戦略的曖昧さ」を破り、11月7日の国会で「台湾有事が起きれば、日本の存亡危機事態に該当し得る」と述べ、現行の「安全保障法制」の下で集団的自衛権を行使する可能性を示唆した。安倍晋三氏が「台湾有事は日本有事」と語った当時、すでに首相ではなかったが、高市氏はその右派路線をさらに強めている。
高市氏は首相就任後、強いリーダーシップを示し、支持率は一時82%と史上2番目の高さを記録した。しかし、内外の課題が山積する中、少数与党を率いるのは容易ではない。彼女が裏で靖国神社参拝を画策しているとの見方もあり、「チキンゲーム」によって政権を固めようとしているとの指摘もある。ただし、一手でも誤れば大きな反発を招くリスクがある。
日本の高市早苗首相。(AP)
北京は高市氏の台湾関連発言に即座に反応し、日本映画の公開延期、中国人観光客の日本渡航の停止、日本製品のボイコットなど、報復措置を次々と発動した。中国国内にも緊張感が広がり、公開予定だった『クレヨンしんちゃん』最新作や『はたらく細胞』の上映が延期に。『鬼滅の刃・無限城編』については正式な撤退通知はないものの、公開3日目以降の興行成績が急落している。昨年、中国人観光客は約700万人で日本全体のインバウンドの20%を占めており、“禁日ムード”は日本の観光市場にも重い影を落としている。
小さな虫が軍鶏に挑む「魔法ケンカ王」 日中が国交を結んで以降、両国関係は3度、深刻な敵対局面に陥った。2005年には小泉純一郎氏の靖国神社参拝が毎年続き、中国各地で大規模な反日デモが発生。2010年には尖閣諸島周辺での漁船衝突、2012年には野田佳彦政権による尖閣「国有化」で再び反日運動が激化し、関係は底まで落ち込んだ。
中国外交部は本来、硬い外交用語を淡々と使うことで知られ、「耿爽シミュレーター」と揶揄されるほど定型化した表現が多い。「頭破血流」「断固反対」など自動生成のような決まり文句をネット民が模倣し、話題になることもあった。かつては「耿爽も失業するのでは」と冗談が飛んだが、最近その“ネタ”を公然と実演したのは、よりにもよって台湾政府の要職にある呉釗燮氏だった。
尖閣諸島(中国名・釣魚台)をめぐる係争海域。(AP資料写真)
呉氏は林剣報道官の語り口を皮肉って図カード化し、「これは公然たる覇権主義だ」と批判。「中華人民共和国の雑談発言人」と署名したこの投稿は、まるで“中二病の若者”のようだと受け止められ、威嚇的な「戦狼外交」の模倣に近いとの声もある。中国駐大阪総領事・薛剣氏が民族主義色の強い言葉で高市氏に対し「汚い頭を切り落とす」と攻撃した直後でもあり、双方のナショナリズムが刺激し合う悪循環が深まっている。
問題メーカーが、火に油を注ぎにいく? 呉釗燮氏は外交部長として在任していた時期、8か国との断交を経験したことから「断交部長」と揶揄されてきた。彼の側近の中には共産党スパイ事件に巻き込まれた人物もおり、最近では外相の林佳龍氏との「龍燮対立」が取り沙汰され、呉氏の妻が寄稿で不満を表明する場面もあった。呉氏は中国側を刺激することをためらわず、民進党のイデオロギーに合わせた行動を取るだけでなく、自らへの批判をそらす“技”も持ち合わせている。
日中間の緊張はエスカレートを続け、頼清徳総統は中国が日本に対して複合的な圧力を加え、インド太平洋の平和と安定を脅かしていると指摘した。中国に対し自制と「大国としての責任ある振る舞い」を求め、地域秩序を乱す存在になってはならないと呼びかけた。ただし、問題の発端は高市氏の発言にあり、頼氏のコメントは「火に油を注ぐ」動きと受け取られかねない。最近ではワシントンのシンクタンク研究者から「無謀な指導者」と批判されており、頼氏は戦略的冷静さを保ち、「問題を引き起こす側」という負の評価を強めないよう注意が必要だ。
米国務長官ルビオ氏(左)と米大統領トランプ氏(右)。(AP)
中国外交部は日本に対し「速やかに反省し、誤った発言を撤回すべきだ」と主張している。しかし、日本の「鉄の女」高市氏に撤回の意向はない。中国側は日本への具体的な報復措置を準備し、経済・外交・軍事の公式交流を一時停止する可能性にも言及している。日本外務省アジア大洋州局の金井正彰局長は最近北京を訪れ、中国外交部アジア局の劉勁松局長と会談したが、局長級協議はあくまで事務レベルに限られ、台湾問題のような敏感なテーマは国家安全保障レベルでなければ扱えない。そのため今回の訪中が緊張緩和につながるかどうかは不透明だ。
大国は距離を置き始めたが、小国は火種をつくり続ける アメリカの動きを見ると、トランプ大統領とルビオ国務長官は日中外交の対立をめぐり沈黙を保ち、大きな発言を避けている。また、在日米軍は山口県岩国基地に配備していた中距離ミサイルシステム「タイフーン」を撤去したとされる。同時に、日本メディアは高市氏が12月26日に靖国神社へ“電撃参拝”する可能性を報じており、もし現実となれば日中関係の対立はさらに深刻化しかねない。
禅宗六祖・慧能の言葉に「菩提本無樹、明鏡亦非台、本来無一物、何処惹塵埃」がある。すべては本来かたちある実体を持たず、悩みや争いは私たちの心が生み出しているだけだ、という趣旨の一句だ。
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