低い円相場と中国の急な警告で、日本旅行は台湾人にとって絶好の機会か? 林氏璧が皮肉を語る

2025-11-19 21:22
中国突如の通告、日本への渡航控えるよう呼びかけ。イメージ画像。(資料写真、AP通信)
中国突如の通告、日本への渡航控えるよう呼びかけ。イメージ画像。(資料写真、AP通信)
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高市早苗首相が7日に衆議院で「台湾有事」に言及したことを受け、中国駐大阪総領事の薛劍氏の「斬首発言」が国際的な批判を呼んでいる。この事件が進展する中、中国外務省と中国駐日大使館は14日に突然通知を出し、中国公民に対し日本への渡航を一時避けるよう促した。この事態の中、日本の旅行専門家林璧氏は15日早朝、Facebookで「この危険な場所に私たちが行けばいい」とユーモアを交えてコメントした。

高市早苗氏は、「台湾有事」が武力行使を伴う場合、安全保障法制の下で日本が集団的自衛権を行使する「存亡危機事態」に該当する可能性があると述べた。この発言は北京政府の反発を招き、中国外務省は発言の撤回を求めている。薛劍氏はさらに、SNS上で「侵入する汚い頭はためらわずに斬るべきだ」と述べたが、その後削除した。それでも事態は収まらず、日本外務省は14日、中国駐日大使の呉江浩氏を召喚し、強く抗議。高市氏の発言を撤回する必要はないと強調した。

2025年10月21日、日本新任首相高市早苗が首相官邸で記者会見、内閣総理大臣就任後初の記者会見。(美聯社)
高市早苗が「台湾有事」に言及し北京の不満を呼ぶ。(資料写真、美聯社)

中国駐日大使館:在日の中国公民に重大なリスク

同日、中国駐日大使館が「中国公民に対し、近々日本への渡航を避けるよう警告」のタイトルで通知を発表。年初以来、在日中国公民が襲撃される事件が多発しているが、一部は未解決。中国公民の安全環境が日本で悪化しており、最近の日本の指導者による台湾に関する挑発的発言は中日交流を悪化させているとして、「中国公民の生命に重大なリスクをもたらしている」としている。

林氏璧はFacebookで「本当に!」として、日本では最近熊による被害が多発し、インフルエンザも大流行。円が非常に安く、出費もかさんでしまう。非常に危ない国になっているとし、「そういう危険な場所にこそ私たちが行くべきだ」と述べた。彼はまた、今後数か月の間に政治的要因で旅日中国人客が激減するかどうか注視する価値があるとし、「高市氏、安心して。もし観光収入が大きく減ることになったら、台湾の友達が補ってくれるから」とも述べた。

編集:佐野華美

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